太るのは脂肪が蓄積されていくからですが、「摂取カロリー」から「消費カロリー」を引いて摂取カロリーが多いと脂肪となっていきます。
太っていると、人から「あなたは食べ過ぎだから太ってしまうのです」と言われますが、摂取カロリーだけの問題なのでしょうか。
太る理由には、もちろん食べ過ぎというのもあるのかもしれません。
脂質ダイエット、糖質制限(ごはんやパンの食べない)とか、低GI値ダイエット(グリセミッくインデックス)はたまた「バナナダイエット」もありました。
しかし、なかなか瘦せられないで悩んでいる人はずっといます。
そして最後には、「運動をしないから、やっぱり自分が悪いんだ」と自分を責めてしまいます。
しかし、本当は自分の意思とは関係ない体質もあります。遺伝もきっとあり、太らないというのもあるのでしょうが、まだまだ、すっかり解明されていないミステリアスなホルモン分泌の違いがあります。
そんな瘦せている人を羨ましいのを横目に、ホルモン分泌のミステリアスな分も含めて、太らない食べ方を見ていきましょう(^^♪
なぜ中年太りから脱出できない?

食べたカロリーより、消費するカロリーが多いと瘦せていきます。この公式は時代を問わず正解なのでしょう。
とはいっても、瘦せている人は沢山たべても瘦せています。中々瘦せられなくて悩んでいる人にとっては、羨ましい話ですが、瘦せている人はホルモンの分泌のされ方が違っているようです。
太らない体質の人のホルモン分泌
中年太りをしない人の体質に、ホルモンが関係しているのが、解明されてきました!
ホルモンは、体のいたる場所で分泌されています。
そして、分泌量が変化するのは、思春期や30歳を超えてから、また女性なら閉経前あたりからと、ホルモンの種類によっても変動がある年齢も違いますが、ホルモンの分泌量で、太る、太らないを左右しています。
体重増加を左右するホルモンはいくつかあります。
①甲状腺ホルモン(甲状腺から分泌され、代謝を司るT3,T4とカルシトニンのホルモンの分泌に影響する) ➡効果的な食べ物は、ビタミンDや亜鉛が多い食品を,クルジェットの種や、カキなど。
②テストステロン(男性に多く分泌されるホルモンだが、女性でも分泌はされ、減少することで筋肉の量に影響が出、体重が増える) ➡定期的な運動をすることと、効果的な食べ物として、繊維質のもの、マグネシウムや亜鉛が豊富なカキ、木の実やクルジェットの種など。
③インシュリン(膵臓から分泌され、血中の糖の量をコントロールする) ➡効果的な食べ物は、季節の野菜、オメガ3が豊富なアボカド、青魚など、良くない食べ物は、加工品の食べ物や人工甘味料。定期的なスポーツは必須です。また水を飲むこと。
④コルティゾル(副腎皮質ホルモンの一種で、ストレスで分泌が増えると、体重増加がある) ➡定期的な運動をすること。それとリラックできる環境を作って、7,8時間の睡眠時間をとって、それと加工品の食べ物は避ける。
⑤レプチン(体の中に十分な脂肪があると脳へメッセージを送る) ➡定期的な運動を運動をすること。また水を飲むこと、睡眠時間を十分取ること。効果的な食べ物は、野菜で、人工甘味料は避けること。
⑥グレリン(胃から産生されるペプチドホルモンで、下垂体に働き成長ホルモン分泌を促し、また視床下部に働いて食欲を増進させる) ➡グレリンが多く分泌されないようにするには、定期的な運動をすること、野菜を食べること。
⑦メナトニン(睡眠に影響するホルモン、分泌減少すると良く眠れない) ➡睡眠不足が続くと、筋肉に脂肪がつかないような体を維持できなくなるので注意です。
⑧プロゲステロン(黄体から分泌される性ホルモンで、ストレス減少する、女性は更年期前から減少する) ➡定期的な運動をすること。効果的な食べ物は、ビタミンC、マグネシウムや亜鉛の多い食品。
⑨エストロゲン(女性ホルモンで3種類あり、コレステロール値、骨の状態、脳の保護と気分の安定の作用あり、女性の場合は更年期前から減少し、閉経で分泌が停止されるとともに脂肪が定着します。) ➡運動をすること、効果的な食べ物は、野菜や穀類など。
以上9つを挙げましたが、エストロゲンには3種類あり、②のテストステロンにも関係しています。
エストロゲンは、以下の3種類が知られている。 エストロン (E1)
エストラジオール (E2)
エストリオール (E3) これらの三種類の関係は、 アンドロステンジオンが、テストステロンかエストロンになる。 エストロンはエストラジオールになる。 テストステロンはエストラジオールか、アンドロステンジオンになる。 エストラジオールは、エストロンか、エストリオールになる。 テストステロンは男性ホルモンに分類されている。 引用先 : https://ja.wikipedia.org/wiki/エストロゲン
いろいろなホルモンがありますが、中年になると分泌が悪くなってしまいます。とはいってもほとんどのホルモンは定期的に運動をすることで分泌が良くなる、ということです。
瘦せている人は運動をしているから、カロリー消費が多く瘦せていると思っていますが、運動をすることで、ホルモン分泌を促しているということです(^^♪
また運動の他に大事なのは、ホルモン分泌を阻止しない食物を摂取することです。
ところが、瘦せられるというフレーズで、今までいくつかダイエットが流行りました。本当に有効だったのでしょうか?
論理を振り返ってみましょう。
ダイエットの有効性
ダイエットにはある標的があり、それを摂取しないことで瘦せるという考え方があります。過去に話題になったダイエットを振り返ってみましょう。
悪者にされた栄養素
制限して瘦せられるというキャッチフレーズがあったのは次の二つです。
- 脂肪
- 糖質
脂肪は如何にも、油がありコレステロール値も上がるから、食べない方がいいといわれ、「動物性のバターは良くないから植物性のマーガリンが体に良い」と言っていた時期がありました。
それから、どうも炭水化物のご飯やうどんやパンを食べると太るということで、炭水化物の糖質が太る原因だとも言われていました。
悪者扱いされた脂質と糖質は食べると太るのでしょうか?
脂質と糖質は悪いのか
脂質と糖質は、3大栄養素の一部です。タンパク質を入れて3代栄養素です。

3大栄養素は、体を動かしたりするエネルギーであったり、体を作り成長するために必要な栄養素です。
これら3大栄養素のそれぞれの働きは、
- 脂肪 (皮膚の保護、体温の維持)
- 炭水化物 (筋肉や脳の動力源)
- たんぱく質(体の組織や抗体の原料)
となっていて、それぞれのどれが不足しても、成長できなかったり、体が疲れてしまったり、体に力が入らない、頭が働かないとなったりします。
全部必要なのに、3大栄養素の中の2つの脂質と炭水化物がダイエットするべき対象になりました。
【糖質制限】については、アメリカのロバート・アトキンス医師が、低炭水化物ダイエット(low-carbohydrate diets)を1970年代から提唱し、ダイエットに成功した実践者がでました。
糖質制限ダイエットは、まさしく、糖の根源となる炭水化物を食べないというものです。
論理は正しくても、極端なやり方をすることで一時的に体重は落とせるのですが、体調を崩した人も沢山でたのも確かです。
【脂肪制限】に関しては、糖質に比べてカロリーが高く、1グラムで9kカロリーです。脂肪はハイカロリーだから、食べるのを控えようという考えが支配的でした。

アメリカのタイム誌に、コレステロールが1984年に、バターが2014年に掲載されました。

影響力のある雑誌媒体ですので、雑誌が発刊されると気を付ける人が多いと言われています。
これら2つの糖質制限と脂質制限は、糖質と脂肪を摂り過ぎている人には効果がありますが、極端に摂取しないのでは、体調を壊してしまいます。
これら2つのダイエット制限の宣伝で、売り上げを伸ばしていったのが、砂糖です!砂糖は何故か、ダイエットの対象にならずに済みました!
砂糖はダイエットの対象にならないどころか、人工甘味料として色々な食品に入り込んで、ジュースや清涼飲料水の「ライトな飲料水」や「ゼロカロリー」が出ました。
人工甘味料で瘦せられるのか
お米やパンなどの炭水化物を食べない糖質制限は行き過ぎです。油の摂りすぎも問題ですが、どちらも摂取しないと問題です。
ところが、砂糖の摂りすぎを問題にしなかった時代が長かったのと、人工甘味料の「ライトなジュース」や、ゼロカロリーな食品はどうなのでしょうか。
人工甘味料の影響
太る原因は脂肪や、炭水化物を食べるからでなかく、砂糖や人工甘味料が入っている食品です。
- ソーダ、ジュース
- 電子レンジでチンを温められるようなパック包装食品
- お菓子
- パン食のジャム
- アルコール
などには、砂糖と人工甘味料が多いです。
中でも一番太ってしまうのがジュースで、ゼロカロリーなどの人工甘味料のジュースは、脳に糖を摂ったという信号が行きませんので、食事で多く食べてしまい太ります。
また、腸内細菌叢(さいきんそう)という、(腸内フローラともいわれていますが)、人工甘味料は、腸の中のいろいろな細菌のバランスを変え、それにより新陳代謝をも変えてしまいます。
つまり、「ライト」商品やゼロカロリーものは、瘦せないどころか、かえって太ってしまうのです。
瘦せたいから、ライト商品を買って食べたり、飲んでいたわけですが、甘いものを飲んでも痩せるという宣伝が、やはりうまくできていました。
随分と振り回されていた時代が長かったと思います。
まとめ
いかがでしょうか。ダイエット、いろいろありましたで。成功したしない、またリバウンドした、しないとあります。
「ゼロ」や「ライト」の商品を信じて、お金を使って瘦せないどろころか、太ってしまった人も結局いました。宣伝は巧妙にできています。
中年になってホルモン分泌の違いはありますが、
- 適度な運動を定期的にする
- 人工甘味料を摂らずに、バランスの良い食事をする
なにかシンプル過ぎて、そのくらいでは瘦せられるわけがないと思いますが、素朴なことこそを、やっていけば瘦せられます!
「ライト」食品に依存しないで、素材そのものを摂ることと、運動を取り込める機会を多くすることで、ホルモン分泌も活発になり、瘦せていけます。
ノートにサイズと日付を書いて、頑張りましょう(^^♪
【参考資料】