「プロテインダイエット」とはよく聞きますが、タンパク質ダイエットのことですね。
タンパク質は、肉、魚や卵のことですが、これらのタンパク質を沢山食べると、太ってしまうと思いますが、沢山食べると逆に瘦せます。
タンパク質を沢山摂るダイエットの中で、フランス人の栄養医のドゥカン先生が広めた、「デゥカン・ダイエット」があります。
ハイパープロテインダイエットとも言われていますが、短期間で瘦せられ、あっという間に広まりました。
流行ると、極める人がでて、フランスでもこのダイエットが体質的に合わないのに、継続した人が体を壊したりで、今は批判もあり下火になりました。
ただ、このプロテインダイエットは利きます。
管理人の周りでは、日本人はやっていませんが、フランス人女性でずっと続けている人がいます。
効果がある、ないは体質次第です。
プロテインダイエットを見ていきましょう(^^♪
プロテインダイエットのデゥカン・ダイエット
Pierre Dukan viendo como he desperdiciado todo lo que va de cuarentena sin hacer dieta... desaprovechando justamente que no hay vida social. pic.twitter.com/XlkdjwzRx0
— Queen C 🐱✨🔮 #Apruebo (@Cony_Honey) March 24, 2020
まずは、このプロテインダイエットの論理をご紹介します。
プロテインダイエットの中でも、高タンパク質ダイエットといって、極端にタンパク質の割合を多くしたダイエットです。
ドゥカン先生のダイエットの名前がついて、「デゥカン・ダイエット」と言っています。
デゥカン・ダイエットは、炭水化物の糖質と、脂の脂質をカットする考えです。
つまり、マクロ栄養面で3大栄養素の、
- タンパク質
- 炭水化物(糖質)
- 脂肪(脂質)
の3つのうち、タンパク質をメインにとり、糖質と脂質をとらないのです。
これらマクロの3大栄養素にはそれぞれ働きがあります。
それぞれの働きは、
- たんぱく質(体の組織や筋肉、骨や抗体作り)
- 脂肪 (皮膚の保護、体温の維持)
- 炭水化物 (筋肉や脳のエネルギー源)
です。
これらマクロの3つはどれも体に必要なものです。
どれが不足しても体が疲れたり、頭が働かないなどの不具合が出ます。
ところが、糖質と、脂質をカットすると、実際体は瘦せます。
デゥカン・ダイエットの原理と効果は?
デゥカン先生が考案したデゥカン・ダイエットは効果的です。
少なくとも、短期間では効果が大で、タンパクばかりをメインに食べるからです。
デゥカン・ダイエットで瘦せていく原理
デゥカン・ダイエットをすると、実際に瘦せていきます。
その原理は、
- 高タンパクダイエットである(糖質と脂質がないことで、脂肪のストックをさせない)
- タンパク質の摂取で筋肉の低下を防ぐ(筋肉の元になるタンパク質を摂取して、筋肉ができ、筋肉がカロリーを消費する)
ですが、
まず、脂質を摂らないことで、摂取カロリーを低く抑えられます。 脂質は1gが9キロカロリーで、タンパク質は1gが4キロカロリーです。
タンパク質の役割とダイエットの骨子は、
【タンパク質の分解に時間がかかり、エネルギーを多く消費する】
タンパク質はアミノ酸で形成されており、構造が複雑です。
構造が複雑なものは、消化にエネルギーを多く消費します。 また、たんぱく質は腹持ちが良いので、お腹が空かないのですね。
【脂質と糖質が体になくなると、蓄積させている脂肪を消費する】
普通であれば、炭水化物の糖質も摂取しているのが、これら2つが体に入ってこないので、唯一のタンパク質をエネルギーとして使い、体にあるストックの脂肪を消費していくので、脂肪がなくなっていきます。 入ってきたものをそのままエネルギーに変えて使うので、ストックされずに、脂肪とならないのです。
デゥカン・ダイエットは、4つの段階になっており、
- 1.実行期(大体1週間で5キロは瘦せる)
- 2.交換期(人によっては1月に12キロも)
- 3.確率期(人によっては目的の減量に成功して、そのまま継続できる)
- 4.安定期(人によっては安定期にはいる)
となっています。 それぞれ期間で、食べられるものを限定しています。
1.実行期・肉、魚、卵、ハム、などの脂身がない油ナシで調理したもののみ。
2.交換期・上の1に1日交互に、野菜を加えたもののみ。
3.確立期・上の2に、黒パンと果物を加えてたもののみ。
4.安定期・実行期のタンパク質食品を週に1回は食べる。
デゥカン・ダイエットが広まった背景
Read Pierre Dukan's latest interview on the London Standard where he talks about Dukan Diet 2 and "Diabesity": http://t.co/eZOTIKVOFW
— The Dukan Diet (@dukandiet) January 20, 2015
デュカンダイエット(Régime Dukan フランス語でデゥカン・ダイエット)の考案者は、ピエール・デュカン医師です。
有名人もこのダイエットをしたことで、このダイエットは、なお有名になりました。 フランスのジョニー・ハリデーさん(故)は、フランスのスーパースターで、ファンも多いです。
そのほかの有名人にも元大統領もいたりで、ずいぶん実施者がでたのです。
最初の1週間から、一月で5キロから10キロは瘦せるようで、噂も広まり有名人も実施したようです。
いいことずくめの、デゥカン・ダイエットにはデメリットはないのとか、リバウンドはないのかと思いますね。
デゥカン・ダイエットで瘦せた後のリバウンドは?
デゥカン・ダイエットは最初は出だし好調のようで、成果を出す人も多いです。
ところが、リバウンドをする人が8割という結果です。
リバウンドをするのは、元々この高プロテイン・ダイエットは、プロテインを消化するのに、腎臓が強い人でないと、腎臓に疲労をもたらす危険があり、中には体調を壊す人がいます。
体調が悪くなれば、ダイエットも継続できません。
そのほか、糖尿病や、慢性腎不全患者には向いていないダイエットです。
また、パンやパスタを食べないと、不眠症となったり、口臭があったり、疲労があったりと、良いことばかりのダイエットでもないのです。
それと、このダイエットを批判した中には同業の、ジャン・ミシェル・コーエン医師がいました。
また、デゥカン医師は、患者の一人に「メディアトール」という薬をの処方したとして、医師会から医療倫理とされ、8日間の医師業停止と、6000ユーロの罰金を払うなどもあり、批判も多くなり、ダイエットは下火になりました。
もともと、メディアトールは開発目的とは違う、食欲を減退させる効果があとで発見された薬で、それを処方するのは医師としての、倫理を疑われたのでした。
まとめ
いかがでしょうか、ハイパープロテインダイエットのデゥカン・ダイエットについてまとめました。
腎臓が強い人なら、うまくいくダイエットできますが、腎臓が弱い人は絶対さけるべきダイエットです。
ダイエットスタート時には、その他の2つのマクロ栄養をとらないことで、弊害もあります。
実際、行った人の8割がリバウンドをしていると統計もでているようです。
ところが、うまくいっている人もいます。
管理人の友人の一人で、ずっと瘦せています。
体質もずいぶんと関係するダイエットですので、腎臓のコンディションは生まれながらのものもありますので、どうともいえないのが、あるようです。
ダイエットは、運動とくみ合わせてするのが良さそうですね。
【参考資料】
https://fr.wikipedia.org/wiki/Pierre_Dukanhttps://fr.wikipedia.org/wiki/R%C3%A9gime_Dukan/