Sakurakoのグルメなフランスブログ

フランス生活とフランス料理・アラフィフ美人

フランスの伝統菓子18選!楽天市場とアマゾンで買えるオススメの焼き菓子は?



スポンサーリンク

フランスの各地にはそれぞれの伝統的なお菓子があり、その中には何百年と継承されているお菓子もあります。

通年つくられているもの、またその季節にのみ作るものがあります。

では早速フランスの伝統菓子と、また楽天で購入できるものもご紹介します。

名店の本家店舗の写真もいれています。

【2023年】 ガトー・ミニュットを追加しました。

フランスの伝統菓子18選

西海岸からドイツ国境の付近のランス、南仏と各地び名物菓子です。

ヴァンデのガトー・ミニュット

ヴォンデは、フランスの西海岸にある一帯の地方です。

パリからも車で3時間くらいでいけることから、パリジャンも夏のバカンスへ訪れる地方です。

スポンジケーキのガトー・ミニュットがあります。

ガトー・ミニュット

このガトー・ミニュットの上には、アーモンドのスライスと粉砂糖が振ってあります。

このケーキはヴォンデのノワールムティエにあるブランジュリーで買いました。

ヴォンデでも、各お店で多少は作り方が違います。

店内、

ガトー・ミニュット

このお店のガトー・ミニュットは、袋入りで、値段も6ユーロです。

ヴォンデは観光地ですので、夏のバカンスできている人が結構買っていっています。

ナンシーのマカロン

マカロンはナンシーというフランスの北東にある都市で最初に作られました。

ナンシーのマカロン

パリの有名パティスリー店のマカロンとは違い、素朴感で人気があります。

ナンシーの名前はほとんど知られていませんが、なんとマカロンは16世紀にナンシーの修道院で作られたということです。

修道院で最初に作ったマカロンは、ここナンシーでしか作られていません。

当時は修道院で肉を食べることができませんでしたので、アーモンドを食べることで、大事な蛋白質を摂っていたと言う事です。

このマカロンは、現在ナンシーでたったの1店舗の本家が作っています。

ナンシーのマカロン本家

店内、

ナンシーのマカロン本家

マカロンの材料は卵白のメランゲと、アーモンドプードルと砂糖です。

ナンシーのマカロン

マカロンのお店は、ナンシー市の真ん中あるスタ二スラス広場の近所にあります。

ナンシーのスタニスラス広場凱旋門

ナンシーのほほ隣町のランスにも名物の伝統菓子があります。

ランスのビスキュイ・ローズ・デゥ・ランス

ビスキュイ・ローズ・デゥ・ランスは、シャンパーニュ地方のランスという町の伝統菓子です。

この細長の平たいビスケットはなんと、250年以上の間作られています。最初はパン屋さんで、炉の火を消してから、余熱をうまく利用できないかと考えて作られたのです。

ですので、このビスケットは2重になっていて、ビスキュイ・ローズのビスキュイは「二回焼かれた」という意味なのです(^^♪

色がピンクで華やかな印象を与えます。

卵、小麦粉を混ぜて焼き上げたこの焼き菓子は、シャンパンを飲みながらでも、またシャルロットケーキの外側に飾りとしても、なくてはならない伝統菓子です。

 

シャンパングラスの中にビスキュイ・ローズを浸して食べるのもありなのです。

別にこのような、ピングのサクサクお菓子も本店では売っています。

本店
本店店内
ビスキュイ

そして、アルザス地方の伝統菓子といえば、ブリオッシュのクグロフです。

アルザス地方のクグロフ

アルザス地方の焼き菓子ですが、分類ではクグロフは、ブリオッシュです。

ブリオッシュと言っても、中にレーズンなどが入っていて、食感として、どっしりとしています。

小麦粉、卵、牛乳、生クリーム、砂糖、バターを混ぜて、型に入れて焼き上げます。このクグロフにいれる果物は、レーズンが多いのです。

パリで買ったクグロフ

 

私は、クグロフは周りに粉砂糖をふるものと思っていましたが、アルザス地方で食べたクグロフは、粉砂糖を振っていませんでした。

アルザス地方で買ったクグロフには粉砂糖がない

 

【クグロフの逸話】

クグロフの由来は、ポーランド王がポーランドで作られていたケーキを食べているときに、乾燥しすぎているから、料理長にラム酒に漬けさせた。 それと、食べているときに、ラム酒のグラスにそのケーキが入り、ラム酒と一緒に食べたら美味しかったので、出来たお菓子がクグロフという逸話があります。

アルザス地方で買ったクグロフの中

 

各地それぞれのパティシエさんにより、レシピが違います。

ボルドーのカヌレ

アルザス地方から西海岸まで行くと、ボルドーです。 カヌレは、ボルドーの伝統菓子となっています。

カヌレとクグロフは似ていますが別物で違います。

カヌレは中がしっとりとして、外側が噛み応えがある事で、内側と外側が対照的になっているのが魅了なお菓子です。

小麦粉と卵と牛乳をまぜて、型に入れて焼き上げたお菓子で、ラム酒やバニラの香りを引き立てています。

現在は各地で作られていますが、ボルドーで作られたカヌレの特徴として、銅製の型で焼き上げられていることで、外側が程よく固くキャレメルで噛み応えがでています。

そこが本家の特徴ですね(^^♪

 

カヌレ

プロヴォンスのカリソン・デクス

プロヴァンス地方(プロヴォンスと発音)の伝統菓子です。

アーモンドを粉にした「アーモンドプードル」と、卵、乾燥させたアプリコットのコンフィが材料です(^^♪

フランスの南のプロヴァンス地方では日射量も多く、美味しい果物が採れます。アプリコットもその一つです。

現在は、アーモンドの栽培をする農家が減っていますが、材料にアーモンドを使っていますので、値段が高いのです(4個入りで700円以上です!)保存菓子ですが、カヌレ同様できたてが美味しいです!

カリソンデクス

ガレット・デ・ロワ

年初の1月6日から食べるパイ生地の伝統菓子で、太陽を表していますので形が丸です。

アーモンドプードル、卵、バター、砂糖を混ぜたものを、上下をパイ生地で覆って焼き上げたお菓子です。中に陶器のフェーブ(陶器の小さな破片)が入っています。

ガレット・デ・ロワ

このガレット・デ・ロワの地方はどこ?ときになりますが、この丸形はフランス北側で作られ、

下の王冠は、南仏で作られています。 王冠形のガレット・デ・ロワには、アーモンドプードルは入っていません。その代わりにフルーツが乗っています。

フランスのパン屋さんでガレット・デ・ロワを買うと、こんな王冠が付いています。

 

ガレット・デ・ロワ

カットして自分の分のガレットに中にフェーブが入っていると、王様の王冠を被るのが習慣です(^^♪

 

バスク地方のガトー・バスク

バスク地方の伝統菓子です。

小麦粉、卵、砂糖、牛乳、バターを混ぜて、焼いた焼き菓子で、中にサクランボのジャムや、カスタードクリームを入れたもの、ジャムなしもあります。

サクランボのジャム入りです。表面にはフォークで形をつけています。

ガトー・バスク

中のクリームが、カスタードクリーム(ラクレーム・パティシエ)です。

ガトー・バスク

ガトー・バスクの多くは表面がフォーク模様をつけていますが、このように、「ラウブル」というバスク地方に語り継がれるバスク十字が描かれているタイプもあります。

ただ実際には、最初のフォークで模様をつけた方が出回っています。

ブルターニュ地方のガトー・ブルトン

フランス西南のガトー・バスクがあれば、北西のブルゴーニュ地方の焼き菓子は、ガトー・ブルトンです。

ブルターニュ地方は、フランスで一番の漁港の地域です。漁師さんは漁に出ると、1か月や2か月の間、家を空けて家に戻りません。

そんな時に、船の上で食べられお菓子が、「ガトー・ブルトン」です。バターが沢山入っているわりにはビスケットのような生地の焼き菓子です(^^♪

同じガトー・ブルトンですが、表面に飾りの線が入っていないタイプで、作りたてのためしっとりしています。

ブルターニュ地方のクイニーアマン

クイニー・アマンは、焼き菓子とブリオッシュの中間の食感です。

もともとイギリスから入ったお菓子で、それがブルターニュ地方の固有のお菓子となりました。

ブルターニュ地方のお菓子はバターの使用量がはんぱでありません。それで、美味しいですね(^^♪

ブルターニュ地方のファー・ブルトン

ブルターニュ地方のお菓子は何種類もあり、名前に「ブルターニュの」となっています。

これも「ファー・ブルトン」といって同じく焼き菓子ですが、ファー・ブルトンには、プラムやサクランボが入っています。

このファー・ブルトンはどちらかバター沢山という食感よりも、しっとりがある食べものです。

ノルマンディーのラ・ファリュ

ブルターニュ地方のお隣のノルマンディーの特産品の伝統ブリオッシュ、ラ・ファリュです。

ちょっと変わったブリオッシュで、角が見えます。

発酵が終わってから、丸めた生地の周りにハサミでカットをして角をたてます。この角の数は、テーブルに座る人の数だけ作るのが基本です。

あまり知られていない伝統菓子のブリオッシュです。

ピカルディーのガトー・バチュ

ガトー・バチュは、焼き菓子ですがブリオッシュの食感が強いお菓子です。

フランスの北のピカルディーの伝統菓子で、1900年に作られたと言われています。

高さは15㎝位もあり背高菓子ですが、『バチュ』の名前の通り、叩くという意味で、材料を混ぜる時に叩いて空気を入れて焼き上げます。

食感はバターがたっぷり入っている割には、空気が入っている分ふっくり軽めです。

沢山食べてしまいがちですね(^^♪

ディジョンのパン・デピス

パン・デピスは、はちみつを使った重めのどっしりとした伝統菓子です。当時はハチミツも高級品でした。

エピスは香辛料の意味で、小麦粉、ライ麦粉、茶色の砂糖、シナモン、卵、牛乳、ショウガの粉、はちみつを混ぜ焼き上げたお菓子です。バターが入っていないのが特徴です。

ノネット・ドゥ・ディジョン

デジョンのお菓子です。ディジョンは、「マスタード(洋からし)」で有名ですが、このノネット・ドゥ・ディジョンは、18世紀から作られている伝統菓子です。

パン・デピスの中にアプリコットのジャムが入っています。焼きあがってから、上に砂糖で覆うのが特徴です。

ディジョンのこのお菓子を作っている会社が、「ムロ・プティジャン」です。

モンテリマールのヌガ

プロヴァンス地方のモンテリマール県の特産物の伝統菓子です。

砂糖、ハチミツ、水、卵白と、フライパンで炒ったアーモンドを混ぜて固めたメレンゲ菓子です。

  材料はほぼ一緒ですが、水が入っていないのと、砂糖とハチミツを煮詰める時間が長くなり、砂糖とハチミツの色が黒ぽくなったのを「ヌガ・ノワール」といいます。

または、冷たいのなら、ヌガー・グラッセです。

ガトー・ア・ラ・ブロシュ

フランスの南のアヴロン地方のお菓子です。

バームクーヘンのように訳している説明がありますが、バームクーヘンではありません。

ガトー・ア・ラ・ブロシュと言って、バームクーヘンのように、端から端までの直径が同じではありません。上から下までの長さが、長いので1メートルを超すものもあります。

味はシンプルで、そこそこ歯ごたえがあるお菓子です。材料はシンプルで、小麦粉、卵、だけですが、焼き上げるのに時間がかかります。

歯ごたえがいいのが特徴です(^^♪

【ガトー・ア・ラ・ブロシュの動画です】

 

まとめ

18個のフランスの伝統菓子をご紹介しました。

ブルターニュ地方のクイニーアマン、ブルゴーニュ地方のノネット・ディジョンも、またパン・デピスの香辛料の香りとアプリコットのジャムがなんともいえない素材のマッチングで美味しいです。

ご紹介した地方菓子の中には、お店でしか販売していないものもあります。

各地方には特有のブリオッシュがあり種類も、合わせてご覧ください。

手間暇がかかるお菓子で、職人さんの愛情を感じますね。