カヌレとクグロフの違いは?そう思うと、似ているお菓子ですよね。
成形型の形が似ているので、どっちも同じ形に見えます。
とはいえ大きさも、見かけも違います。
どちらもフランスの伝統菓子ですが、
西のボルドーのカヌレ、
東のアルザスのクグロフ、
で別々の地のフランスの伝統菓子です。
カヌレとクグロフの違いを見てみましょう(^^♪
カヌレとクグロフの違いとは?
カヌレとクグロフの決定的な違いは、カヌレは卵菓子で、クグロフはブリオッシュです。
外見は似て見えますが、別物です。
カヌレとクグロフの外見の違い
こちらがカヌレで、
こちらがクグロフです。
どちらも型に入れて焼きますので、成型し焼いたお菓子という面で「型菓子」で外見が似ています。
しかし、外側のコーティングが違い、食べてみるとこの二つは別ものです。
カヌレとクグロフのレシピ違い
先ほどカヌレを卵菓子といいましたが、卵の割合が多いのです。
片やクグロフにはレーズンなど干し果物が入っているブリオッシュです。
2つの具体的な材料の違いを見てみましょう。
卵菓子のカヌレのレシピ
カヌレ(canelé)のレシピです。
- 牛乳1リットル
- 砂糖 500グラム
- 小麦粉 250グラム
- 卵 4つ
- 卵黄2つ
- バニラ エキス少々
- ラム酒 少々
- バター少々
砂糖に対して、牛乳が倍の量もあることと、卵の中でも、卵黄の割合が多いこと、またラム酒が効いているのが特徴です!
それと、発酵の工程がありませんので、ふわふわというより。どっしりと詰まった食感です。
ブリオッシュのクグロフのレシピ
クグロフ(kouglof)のレシピです。
- 薄力粉500グラム
- 天然酵母20グラム
- 卵2個
- 砂糖75グラム
- 干しブドウ100グラム
- バター125グラム
- 牛乳250グラム
クグロフは分類で言えばブリオッシュですので、小麦粉に天然酵母を入れて、発酵させてふっくらとさせて焼き上げます。
焼いたブリオッシュとして、その上に粉砂糖がかかっています(パリで売っているクグロフは粉砂糖がかかっているのが多いです)。
またカヌレと比べても卵の割合が少ないことが特徴です。
では、食感や味について見てみましょう。
カヌレとクグロフの大きさと表面の違い
カヌレとクグロフの大きさと表面
カヌレもクグロフも型で焼き、その後、クグロフには、粉砂糖をふります。それで中の水分を閉じ込めることができます。
それに対して、カヌレの表面は固くカリカリとしています。外側がカリカリするのに、砂糖の割合あります。小麦粉1に対して砂糖が2です。
最初にオーブンに入れる時に、温度を約300度くらいまで上げます。それから180度まで下げることで、砂糖の割合が多いことでこのカリカリ感が出ます。
大きさは、カヌレは直径が4㎝くらいですが、小さいのは2㎝くらいのもあります。
カヌレの味は、カヌレの直径が大きい方が美味しいです(と感じます)。
大きい方が中はもっちりしていますので、口の中に入れたとき、このもっちりの割合と、カリカリの割合で、直径4㎝くらいのが美味しいです。
また、クグロフの直径は小さいもので、8㎝くらい、通常は20cmくらいと、大きさは色々で、外側と内の割合で食感が違います。
クグロフも、直径が大きい方が美味しいです(と感じますね)。中はふっくらしていますので、その部分がある程度大きい方が美味しく感じます。
クグロフを作っているパン屋さんは、パリでも少ないです。
手間がかかると、割高になるので、買う人が少ないという面があります。
カヌレとクグロフ中のふっくら感
カヌレの中は、卵の黄身が多いことで色は黄色で、外側が固く中が柔らかい、その差があることで噛み応えがあるのも人気の一つです。
それに対して、クグロフはブリオッシュですので、全体にふっくらとしていています。
なかの具材としてレーズンとラム酒が入っていますし、ちょっと高級な感じです。
カヌレがちょっとしたおやつという感覚に対して、クグロフは、時間があるときに、ゆっくりといただきたいお菓子って感じです。
クグロフはブリオッシュですので、レーズンが入っていても、ふっくらしているのが特徴です。
違いがあっても、どちらも美味しいのは美味しいのす。
楽天で買えるカヌレとクグロフ
【楽天のカヌレ↓クロネコパティスリー】です。
クロネコパティスリーのプレーンのバニラカヌレ以外に(生チョコ、 抹茶、ストロベリー、ハニーリッチ、塩キャラメル味)あります。 クロネコさんのカヌレは母に送り評判が良かったです。
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まとめ
カヌレとクグロフの違いありますね。
カヌレはボルドー発祥で、クグロフはアルザス地方の発祥です。 (ボルドー発祥かどうかは他の説もあります)
どちらもフランスの伝統菓子で、
●カヌレは外側が固く中がもっちりしていることで、その差で噛み応えがでてきます。
●クグロフは、レーズンも入っている柔らかいブリオッシュで、まったり感がなんともいえないです。
どちらも、甲乙つけがたいですが、カヌレは食べやすく、フランスでもスーパーでも、またパン屋さんでも売っています。
それに対して、クグロフはクリスマスの時期に出回る、季節感があるお菓子です。
お皿に載せて、お茶やアルザス地方の発泡酒と飲むのもオススメです。