トリュフといえば、フォアグラ、キャビアと世界三大珍味の一つになっています。
珍味というからには、希少でその香りがかぐわしく、料理には使われています。
ですので、高級なお店で使われていて、高いのです。しかし、香りもさほどしないのもあります。
まがいものとは言わなくても、色々出回っているのも事実です。
では、トリュフとはどんな味や香りなのか、またどう食べると美味しいのでしょうか。 美味しい食べ方をご紹介します。
- トリュフとは何?種類と見た目
- トリュフとはどんな味?どんな香り?
- トリュフの産地と種類
- トリュフが採れる季節とトリュフの食べ方
- トリュフの値段と販売店
- 黒トリュフ 何に使う?トリュフ料理と食べ方
- トリュフの保存方法
- まとめ
トリュフとは何?種類と見た目
トリュフはまず種類で色が違います。
トリュフとは何なのかとその見た目
トリュフには大まかに、3種類があります。
黒いダイアモンドと言われている「黒トリュフ」と白い「白トリュフ」がメインにあり、香りの薄い黒い夏トリュフがあります。
- 夏トリュフ(黒)
- 黒トリュフ(黒)
- 白トリュフ(白)
形は「キノコ」にも似ています。
下の画像は白トリュフです。マッシュルームにも似て見えます。
こちらは、夏トリュフです。
そして最後に冬の黒トリュフで、色が濃いです。
トリュフはどこで生息する?
トリュフは、地面の下にできる球根の形をした茸で、樹木の根に沿って共存しています。
「世界大百科辞典」では次のように定義しています。
セイヨウショウロともいう。キャビア,フォアグラとともに世界の三大珍味といわれている,子囊菌類セイヨウショウロ科の地下生キノコの総称。数種が知られるが,代表種のチュベル・メラノスポルムTuber melanosporum Vitt.は主産地のフランスのペリゴール地方にちなみ,ペリゴール・トリュフの名でとくに珍重される。球形で径3~15cm,表面は黒褐色で多角形のいぼがある。肉は白色~褐紫色で独得の強烈なにおいがある。 引用先: トリュフ 世界大百科辞典第2版
となっています。
「Tuber」とあり、「セイヨウショウロ 」と訳されていますが、つまりトリュフは、キノコとは言っても、地中に生息するものです。
ですので、球根のユリの根やジャガイモ近いということです。
トリュフの希少性で値段が高い
トリュフは、珍しく、入手が難しい理由には、
- 栽培の技術が安定していない
- 天候に左右される
- 産地が限定されている
などがあります。
トリュフは土の中に生息しているので、人間が肉眼で見つけて採れるものではありません。
ブルドーザーで土を掘って採ると、傷つけて商品になりません。
今だに躾ができた豚や犬が、臭いをかぎつけて取り出すという古来の採取方法しかないからです。
また、苗木を植えてから採取できるまで早くて5年から10年の年月がかかるというものです。
そして、どこでも簡単に採れるものではなく、採れる場所が限定されています。それで値段も高いです。
そんな珍味とはどんな味なのでしょうか。
トリュフとはどんな味?どんな香り?
トリュフはどんな味?
食感で似ている食べ物は、ジャガイモとシイタケでその間と言ったところで、そしてバター臭いです。
ジャガイモとシイタケの間と言うのは、生のトリュフは「しゃっきり」感があります。
トリュフはどんな香り?
香りはバター臭く感じます。植物なのにバターの動物的な臭いです。
夏トリュフと黒トリュフと、白トリュフの3つがあり、夏トリュフはほとんど香りがありません。
香りは黒トリュフと、そして白トリュフになると段々香りが強くなっていきますし、新鮮な生トリュフで感じることができます。
トリュフの産地と種類
では、具体的に産地はどこで、フランスでなら何処でもとれるかを見てみましょう。
トリュフのフランスの産地
フランスのトリュフの産地は、黒トリュフの産地として主に西南地方、東南地方、そして少しだけデイジョン地方でも採れます。
フランスの地図に黒〇で産地に印をしました。
フランスの北東側のディジョンやストラスブールの地方では、夏トリュフがとれます。
また、黒トリュフは西南のペリゴール地方や、東南のドルドーニュ地方で取れます。
一番高価な白トリュフは、フランスでは採れません。香りがよくなく、ほぼイタリアのみです。
トリュフのイタリアの産地
白トリュフと言えばイタリアの、アルバで採れます。アルバはイタリア北部の西側にあります。
今のところ白トリュフは、フランスでは採れなく、欧州でなら、クロアチアでも今は採れ、イタリア産と言って売られているようです。
トリュフが採れるその他の地域
欧州なら、フランスとイタリア以外で、クロアチアなどもありますが、良いものでも、フランス産やイタリア産として出されているようです。
また、オーストラリア産は、南半球でフランスやイタリアで採れない時の、ピンチヒッターです。
それではトリュフの季節と種類を見てみましょう。
トリュフが採れる季節とトリュフの食べ方
夏に採れるトリュフ(トリュフ・デ・テ)の食べ方
出回るのが5月の初夏からなので、夏のトリュフと言っています。
夏トリュフは外側が黒く、中が茶褐色です。
スライスすると色が更に薄くなります。また残念ながら、夏トリュフはそんなに香りがしません。
焼いたパンの上に夏トリュフにオリーブオイルをかけたもの
冬に採れる黒トリュフ(トリュフ・ノワール)の食べ方
黒トリュフ(トリュフ・ノワール)は11月末から出回ります。夏トリュフと比較すると、中は色が黒で、香りも味も夏リュフより濃いです。
フランスのペリゴール地方、プロヴァンス地方で特に多く採れています。
スライスしたトリュフに筋が見えます。黒トリュフは夏トリュフと比べられないくらい、味も香りもあります。
秋に採れるブルゴーニュのトリュフ
ブルゴーニュ地方のトリュフは9月から出回ります。
このブルゴーニュ地方のトリュフはフランスでも知名度が低く、香りもペリゴール地方の黒トリュフに比べると、若干はかなく感じるようです。
イタリアの白トリュフ(トリュフ・ブランシュ)
白トリュフはイタリアでのみ取れる貴重なトリュフで、イタリアのアルバ産がもっとも有名です。
ウフマヨネーズの白・トリュフ添えです。
白トリュフは、夏トリュフや黒トリュフよりはるかに香りが強く、色はクリーム色と茶色の間で、新鮮な白トリュフの香りは強烈です。
では、夏トリュフ~白トリュフの値段について見てみましょう(^^♪
トリュフの値段と販売店
白トリュフは高級?
トリュフの中でも、希少な白トリュフは値段が高く、黒トリュフの10倍はします。
トリュフの専門店で
美味しい白トリュフを買うなら、フランスでは専門店やデパートでなら購入できます。
白トリュフで、アルバ産なら、下のような証明がついているはずです。
購入先は、パリの9区のギャラリー・ラファイエットのデパートのメゾン・ドゥ・トリュフや、パリの6区のボンマルシェのデパートのメゾン・ドゥ・トリュフのどちらもでも購入できます。
次にトリュフの料理をご紹介します(^^♪
黒トリュフ 何に使う?トリュフ料理と食べ方
黒トリュフのパスタ
パスタのトリュフ添えです。
このくらいトリュフを沢山かけると、香りが充満して美味しいです(^^♪
チーズのトリュフ挟み
良いトリュフが手に入れば、チーズに挟むのもお薦めです。
あまり固いタイプのチーズではなく、柔らかめのチーズを半分に切って、その間にスライスしたトリュフを挟みます。
挟み終わると、タッパーやアルミホイルでしっかりくるんで、冷蔵庫で1日寝かせます。
翌日には食べられます(^^♪
トリュフ入りバター
チーズの他にトリュフ入りバターも自分で作れます。買って直ぐの新鮮なバターに細かく切ったトリュフを入れて混ぜます。大体2,3日で香りがバターに行き渡ります。
パンに付けて食べます。パンを食べながらトリュフを食べるという感覚です。一度作ると、何か月も冷蔵庫で保存できません。油やけしますので、2,3週刊で早めに食べましょう。
トリュフの保存方法
生のトリュフを保存するにはジップロックです。小さくても二つ位に切ってから冷凍しておくと、食べる分だけを取り出して解凍して使えます。
保存はトリュフを乾燥させないのが一番ですので、食べなければ直ぐに冷凍するのが良いです。
オリーブオイルなどに入っている瓶詰タイプを買った場合は、直射日光をさけて保存して、賞味期限内に食べた方が味も落ちなくて良いです。 新鮮なトリュフが手に入らない場合は、オリーブオイルがオススメです。オリーブオイルはすでに絡めておいて、食べるときに、大さじ一杯のスプーンのトリュフオリーブオイルをかけると、ぶわーっと、香りが充満します。
まとめ
珍味なだけあり、新鮮なトリュフは確かにいい香りがします。
何度か食べてみると習慣性があるというのか、また食べたいと思える味です。
ただ、生の新鮮なトリュフがない場合が多いですので、瓶詰めのトリュフやトリュフ入りのオリーブオイルは使い勝手がいいです。
オリーブオイルなどは値段も手ごろで、香りを楽しむには重宝します。