じゃがいもといえば、こふき芋でしょうか。北海道ではじゃがいもを鍋で煮てふかして、バターをのせて食べます。
戦後にはお米がなかったときには、代用品として食べられていたそうです。
じゃがいもは、一見お腹に残るように思いますが、お米ほど腹持ちが良くないです。
ですので、どんぶり1杯くらいを食べても、何時間かするとお腹が減ってきます。
それで、ご飯にはやはりお米を食べてそして、じゃがいもは煮っころがしにして、おかずとして食べるという方もいらっしゃると思います。
そんな食卓に登場するじゃがいもですが、ごっつい感じですので、栄養面でも炭水化物ばかりと思われがちですが、それがなんとビタミンの面でも栄養がすごいのです。
そこでこの記事では、じゃがいもの栄養面についてと効能について、お伝えしたい思います。
では、じゃがいものレシピも一緒に見てみましょう(^^♪
じゃがいもの栄養と効能
じゃがいもはずっしりとしています。繊細というようりも見た目でビタミンが豊富とは感じないのですが、意外にもビタミンが豊富です。
じゃがいもの栄養
じゃがいものメインの栄養成分は、以下の通りで、ビタミンCが豊富なのには驚いてしまいます。
- ビタミンC
- ビタミンB6
- カリウム
- 銅
- 食物繊維総量
- 葉酸
- パントテン酸
- 炭水化物
以上がじゃがいもの主な栄養成分です。
一番注目したいのは、その豊富に入っているビタミンCとビタミンB6です。
その他には、ミネラルの銅や・カリウム、また食物繊維などがあります。
じゃがいもの栄養成分の効能
では次に、じゃがいもに含まれる栄養について、それぞれの効能は以下の通りです(^^♪
まずは【ビタミンC】です。
以下に厚生労働省のサイトに、ビタミンCの働きについて書かれている文章があります。
アスコルビン酸としても知られるビタミンCは、食品に含まれている水溶性の栄養素です。ビタミンCには、酸化防止作用があり、体内でフリーラジカルによるダメージから細胞を守るのを助けます。 《中略》 身体は傷の治癒に必要なタンパク質であるコラーゲンを生成するためにもビタミンCを必要とします。さらに、ビタミンCは、植物性食品からの鉄の吸収を促し、病気から身体を守るために免疫系が適切な働きをするのを助けます。 引用先 厚生労働省 統合医療情報発信サイト
ビタミンCの働きで嬉しいのは、抗酸化作用ですね。1日に必要摂取量は、100㎎で、じゃがいも100gで、約1/5を摂取できます。
ビタミンCは、果物のイチゴやレモンで摂取することが多いと思いますが、果物のビタミンCは熱に弱いという特徴がありますが、じゃがいものビタミンCは、熱に強いのです。
それもじゃがいもの利点です。
先ほど見ましたように、ビタミンCは美肌には大事な要素です、そして、病気という面では、ビタミンC不足になるとかっけになるということも、今は解明されています。
漁師さんは漁に出ると3か月は船上の生活が続き、昔はビタミンCを摂れなくてかっけになっていたそうです。今は果物をもって出かけて、病気回避ができるようになったということです。
熱に強いビタミンCはこのじゃがいもの他に、緑茶にも入っています。
ですので、果物以外でもバランス良く摂取できればいいですね(^^♪
その他の効能の、【ビタミンB6】
ビタミンB6の役割は、たんぱく質の代謝に不可欠なものです。
たんぱく質のエネルギー産生やアミノ酸への分解・合成にも必要で、肉や魚を沢山食べる人には、ビタミンB6の摂取が必要です。
その他のミネラルについて、じゃがいもが多く含んでいるものについてです。
【ミネラル】: カリウム、銅、葉酸、パントテン酸
-カリウム : ナトリウムと一緒に浸透圧を維持します。塩を沢山摂取するとナトリウムが増えて、血圧上昇がおこります。それを抑制することと、筋肉の働きをよくします。
-銅 : 赤血球のヘモグロビンを作るために必要です、あた体内酵素の正常な働きと骨の形成を助けます。
-葉酸 : 赤血球や細胞の新生に必須なビタミンです。胎児の正常な発育にも不可欠で、妊娠・授乳中は特に必要です。
-パントテン酸 : 脂質、糖質、たんぱく質の代謝を助け、善玉LDLコレステロールを増やします。その他に皮膚や粘膜の維持を助けるなど。
【食物繊維 】
については、じゃがいもは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方の成分があります。
-水溶性食物繊維 : 人体に有害な物質の吸収を妨げ、便として排出させ、水溶性食物繊維はコレステロールの吸収を抑制します。 高血圧を予防。水溶性の中でもアルギン酸に顕著。ナトリウムを排除して血圧を下げる。
-不溶性食物繊維 : 便秘の予防。不溶性食物繊維は水に溶けず、水分を吸収してふくれ、腸壁を刺激して便の排泄を促進します。
以上じゃがいもの栄養と効能を見てきましたが、炭水化物ばかりではなく、ビタミンやミネラルも豊富に摂取できることが分かりました。
ですので、日常的に食べていきたい食品です。
とはいえ、肉じゃがと、ポテトサラダ以外でも作りたいです。それでなにかフレンチでという場合に、ビィシソワーズをご紹介します。
では、レシピを見てみましょう。
じゃがいものレシピ
肉じゃがやポテトサラダを作っても、小鉢に盛り付けて100グラムには簡単になってしまいます。
同じ100グラムを使うとして、ちょっとスープ感覚で、おしゃれに食べたい時にオススメです。
ビィシソワーズのスープ
ビィシソワーズは、長ネギとじゃがいものピューレのスープです。
【作り方】
①長ネギ(3本くらい)をフライパンで炒めます(塩分を少なくするために、塩入りのバターで炒めれば、味付けの塩は少な目に)。
②じゃがいも(中くらいを5つ)は茹でて、裏ごしします。(面倒であれば潰すくらいでも可)
③水にブイヨンを入れて煮込んで、②のじゃがいもに生クリームを混ぜ、①の長ネギも混ぜ、丸ごと、ミキサーに軽くかけるか、バーを鍋のなかに入れて、粉砕するかです。
ミキサーの方が威力があり、やりやすいですが、なければバーミックスでも可です。
【バーミックス(ハンディブレンダー)】楽天から出ています。
バーミックスが良いのは、鍋で野菜を茹で、鍋ごと味付けができることです。
鍋に入っている材料の中に、バーミックスを入れて粉砕できるところです。そのまま冷蔵庫に鍋をいれて冷やせます。
冷えた鍋からお皿に盛り付けができます。味付けは塩コショウで、盛り付けてからオリーブオイルや、バジルの葉などで飾ってもいいです。
このビィシソワーズには、バジリコのペストソースで飾っています。 その他にじゃがいもグラタンのアシ・パルモンティエをご紹介します。
アシ・パルモンティエ
マッシュポテトグラタンのことを、フランス語でアシ・パルモンティエといいます。
茹でたじゃがいもをつぶしておいて、別に玉ねぎとひき肉を炒めて、グラタン皿の一番下に敷いて、その上に潰したじゃがいもを載せ、オーブンで焼いた料理です。
このアシ・パルモンティエという料理は、パルモンティエさんがじゃがいもの普及に努めたことで、その名前がついています。
パリの地下鉄の駅に、Parmentier(パルモンティエ)という名前がついているほど有名です(^^♪
まとめ
いかがでしょうか。じゃがいもの栄養とビィシソワーズの作り方をまとめました。
じゃがいもはこふき芋でも、美味しいですし、美味しいバターとは相性が抜群です。
普段はイチゴやオレンジを食べて、ビタミンCを補給していますが、じゃがいもも、食べ過ぎなければ、とってもいいビタミンCの補給源です。
また、水溶性食物繊維も不溶性食物繊維の両方が含まれていますので、便秘対策にも効果があります。
ぜひ、日常的に食べていきたい食材でです。
ビィシソワーズもぜひ試してみて下さい。
フランスの各地の料理をこちら↓の記事にまとめました。(^^♪