坐骨神経痛になると、太ももの後ろ(前側もあり)からふくらはぎのあたりまで、鈍痛が走り、痛みで座れなかったり、歩けないという症状になってしまいます。
この症状が出るとかなり辛いです。
短期間で治ると思っていたのが、長期に渡って会社を休んしまうことになる方も少なくないのです。
治療をしないといけないといけませんが、長期間会社を休むことになり、歩けないだけではなく、生活にも支障が出てしまったのでした。
そうなってくると解雇やなんやらで、さらにストレスが増えました。
坐骨神経痛で歩けない?症状と治るまでの期間
坐骨神経痛になると、お尻の後ろからふくらはぎまで激しい痛みが走り、人によっては歩けなくなります。
治るまので期間は人それぞれのようですが、私は3か月かかりました。
痛みの症状も、人それぞれですが大体、
- 足を上げると痛みがくる
- 痛みで座れない
- 痛みで歩けない
などがあります。
痛みの箇所が違うのは、神経に触る箇所で痛みの出方が違ってきます。
治療期間は2ヶ月から約3か月くらいが一般的で、私は3か月もかかってしまいました。
坐骨神経痛の症状
この坐骨神経痛になってしまうと、一番厄介なのは、座ることができないことです。
座るとすごい痛みがきます。
階段も降りられなかったり、職場まで杖をついて行けたとしても、椅子に座れません。
また姿勢によっては神経に触って、歩き始めて痛みがきつくなってきて、立ち止まるしかなくなります。
人によって症状もそれぞれですが、足先まで痺れが出る人もいます。
管理人の痛みの症状
私が坐骨神経痛になったのは、50歳を過ぎたころでした。
最初は坐骨神経痛というものを知らなくて、ある日友人宅に電車を乗り継いで行き、友人宅で腰が痛くなりました。
最初は単なる腰痛だと思っていたので、友人宅から戻ってきて、鍼灸に治療に行きました。
太股の後ろがつるように痛いと先生に言うと、坐骨神経痛と診断されました。
坐骨神経痛を患った背景には、椎間板ヘルニアがあったこともありますが、長年にわたり、変形性股関節症の痛みで、体を真っすぐにして歩けていなかったことも原因の一つでした。
一つ目の体の不調が二つ目の原因になるといった状態でした。
自分がまさか、坐骨神経痛になっているとも知らず、前週まではジムで筋トレにも行っていたくらいです。
ですが一旦この症状が出てからは、椅子に長時間座っていることもできなくなり、歩けなく、職場で長期欠勤することになりました。
その時の様態は、
- 椅子に痛みで座り続けることができない
- 横になっていれば大丈夫
- ベッドで足を出していて、足を上げると「ピリッ」と痺れを感じる
- 痛みで片足を上げられないのでソックスをはけない
- 歩いていると腰と太ももが痛くなって歩けなくなる
などでした。
治療は診断を受け、2週間毎にブロック注射をするため通うことになったのです。
治療の仕方
坐骨神経痛の治療には、
- 痛み止めの薬
- 腰のブロック注射
などがあります。
注射は、レーザーを使い、ブロック注射をピッタリ見極めて打ちます。
この注射は打った直後は直ぐ効きます。良いのですが、2日もするとまた痛みが出てきます。
治療法に、鉄棒に何分かぶら下がるというのもあるようですが、肩の筋や鍵を傷めるので、先生からは50歳を過ぎると止めた方が良いと言われ、勧められませんでした。
注射の治療と、錠剤の痛み止めの服用を続け、やっと治ったのが3か月後でした。
この坐骨神経痛の原因である椎間板ヘルニアは、椎骨から出て、中に戻ることはないのですが、次第に体が慣れることで、痛みが消えます。
治るまでの期間は大体一月半から3か月くらいと言われています。
辛かったのは、同僚になった人がいなかったこともあり、そおいう痛みを理解してもらえなかったことです。
また椎間板ヘルニアが原因の坐骨神経痛の場合、一度治ったように見えて、また再発することがあります。それは原因である椎間板ヘルニアが、別の箇所に出てしまうことがあるからです。
実際に管理人の場合は、椎間板ヘルニアが微妙に出ているようで、5年前に一度は治りましたが、今でもお尻と太ももの後ろに微妙に痺れがでることがあります。
この坐骨神経痛は本当に厄介です。その原因については、医師と整骨院の先生に聞いて、理解できたことをお伝えします。
坐骨神経痛で歩けなくなる原因
坐骨神経痛の原因はいろいろあります。管理人は椎間板ヘルニアが原因でした。
椎間板ヘルニアが原因の場合
坐骨神経痛の一番の原因は椎間板ヘルニアと言われています。
椎間板ヘルニアになってしまう原因が、重労働でなるか、加齢でなるかは別にして、椎間板ヘルニア自体が、長期化するといわれています。理由は、はみ出た椎間板が骨のなかにひっこまないからです。
その仕組みは、下の図にありますように、背骨を構成している骨のことを「椎骨」と言いますが、椎骨と椎骨の間にクッションの役をしている「椎間板」があります。
この椎間板が何かの原因で外に出てしまった状態を、椎間板ヘルニアと言っています。
左がお腹側 右が背中側です
椎間板が一旦外に出てしまうと、貝のように引っ込むものではありません。出てしまった椎間板ヘルニアが、坐骨神経を刺激することで、痛みが出ます。 椎間板ヘルニアは図の水色の部分で、出たときは凄い痛みです。
坐骨神経痛を引き起こす椎間板は、腰椎の「第4」と「第5」またその下の仙骨の「第1」にある椎間板です。(引用先に書いた医師、管理人の整体の先生も、これらの場所と断言しています)
アルファベットで「L4」「L5」「S1」とも言われてます。
椎間板は、軟骨とは違って中に髄核というのがあります。コトバンクでは次のように言っています。
椎間板の退行変性などによって線維輪の抵抗が弱まって断裂ができ,その部分から半流動体の髄核が脱出する状態をいう。 引用先 コトバンク 椎間板ヘルニア
コトバンクの説明で、繊維輪の抵抗が弱くなるとありますが、線維輪に亀裂ができて、ゼリー状の髄核が外にでてしまいます。
老化はだれにでもあり、お肌にしわができるように、椎間板も老化でひび割れていくのですね。
老化の他には、もちろん重労働や、激しいスポーツで椎間板を圧迫してヘルニアを引き起こす場合もあります。
老化、外圧のどちらが原因でも、椎間板ヘルニアが坐骨神経を刺激したり、圧迫して痛みが出ます。
同じL4からS1の間のヘルニアでも、どの部分からどのくらい出るかで痛みの度合いも、治るまでの期間も違うということです。
痛い間は、「ピリピリ」して座ることもできません。また歩けなくなるのは、坐骨神経が圧迫されてしまうからです。その日によっても違いますが、朝起きるときも辛いです。
変形性腰椎症が原因の場合
他の坐骨神経痛の原因として、「変形性腰椎症」という可能性もあります。
骨と骨の間にある椎間板がすっかりすり減って、骨と骨が当たり、骨が変形していくこくとがあります。そうすると微妙に背骨の周りにある神経を圧迫します。
また、この変形性腰椎症でなくても、椎間板が薄くなっていることでも、骨の位置の傾斜も変えてしまいますので、神経を圧迫してしまう可能性があります。
炎症が原因の場合
その他に、筋肉、鍵や筋の炎症で痛みを引き起こすこともあります。また左右の足の長さの違いで、長年、微妙に体が傾いて歩いていることで、神経を圧迫していることもあるなどもあります。
坐骨神経痛の原因は上の章で見ましたように、椎間板ヘルニアだけに限りません。ストレスが原因という場合もあります。
ストレスが原因の場合
現代はストレス社会ですので、ストレスや不安を感じる職場で勤務することで、体もストレスを感じてしまうといわれています。
一見ストレスが体に影響を与えるというのは想像しにくいですが、ストレスからくる腰痛を「心因性腰痛症」といっています。
ストレスを受けると、血中にアドレナリンというホルモンが分泌されます。アドレナリンは「逃走・闘争ホルモン」と言われていて、傷を負ってもこのアドレナリンで痛みを感じなくなります。
ところが、ストレスを長期間受けていると、アドレナリン放出されにくくなります。
腰から痛みの信号が脳に伝わると、脳からドパミンという神経伝達物質が放出されます。すると、脳内でμオピオイドという物質が多量に放出されます。その結果、神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンが放出され、痛みの信号を脳に伝える経路が遮断されます。この仕組みによって、腰痛などの痛みが気にならなくなったり、我慢できたりするようになります。しかし、ストレス、うつ、不安などを長期間感じていると、脳でドパミンが放出されにくくなって、腰痛が長引いたり、わずかな痛みでも強く感じたりするようになります。 引用先 NHK 健康
ストレスは一時的なものならまだ良いのですが、長期に渡って受けると、精神的にもつらいですが、体も反応していけなくなるということですね。
坐骨神経痛の予防の仕方
坐骨神経痛の主な原因は、椎間板ヘルニアです。椎間板ヘルニアは、加齢とともになる人の数が増えます。少なくなることはないようです。
- 20代 5人に一人
- 30代 4人に一人
- 40代 3人に一人
- 50代 2人に一人
- 80代 ほぼ全ての人
の割合で、椎間板ヘルニアに問題が出ていると整骨院の先生から聞きました。また女性よりは男性の方が多いですし、腰を使う仕事をしている場合は、もっと増えると考えられます。
ですので、腰の筋肉をつける運動をすること、バランスのとれた食事と、適度な運動が必須です。
坐骨神経痛は一度なると、何か月も痛みと痺れに悩まされます。管理人はそれでも、3か月して治りました。
余りにも長い間痛くて座れない、また歩けないという症状ですが、ある日突然痛みがなくなりました。これはとても不思議でした。
暫くは治っても運動をするのも怖くて静かにしていました、一月くらいしてからでも、腰の筋肉をつける運動をするが大事です。
運動は毎日しなくてもいいので、2日に1回20分の、腰の筋肉をつける運動をすることで坐骨神経痛になりにくい体になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか、坐骨神経痛の痛みの症状と、治るまでの経緯についてまとめました。
管理人も最初になったときは、なぜこんな痛みになるのかわからず、理解できるまで時間がかかりました。
椎間板ヘルニアが原因で、お尻や太ももに痺れがきたり、それが3か月も続くことになるなど、最初は想像もつかず、仕事にも影響が出ることになりました。
最初から運動で予防できることを知っていれば、備えもできたのにと思いましたが、後の祭りでした。
痛みがある間に、運動をしろと薦められたり、上司から無理な仕事をするよう言われることがあるかもしれません。
ですが、坐骨神経痛になった直後に、色々な無理をするのは症状を悪化させかねませんので、気をつけたいところです。
同じ坐骨神経痛でも原因が多岐にわたりますので、医師に相談して、できれば整骨院の背院生にも相談して、それから治療をすることをお薦めします。本当に無理は禁物です。
お大事にして下さいね(^^♪