パイ生地料理といえば、「ブシェ・ア・ラ・レーヌ(女王の一口パイ)」があります。
フランス料理の定番の一品で、パイの上にはベシャメルソースがかかっています。
もともとのパイだけなら、「ヴォルオボン(風飛行)」と言い、何か、宇宙飛行のようなイメージがありますね。
そのパイ生地にたっぷりとベシャメルソースをかけると、「女王の一口パイ」に変身です(^^♪
ベシャメルソースの具材も女王ならではのリクエストがあったということです。
では早速女王の一口パイの意味やら他のパイ生地料理もご紹介します(^^♪
パイ生地料理〚ブシェ・ア・ラ・レーヌ〛のいわれ
この女王の一口パイのいわれを調べていくと、実在した女王の苦悩と企みのお話でした。
マリー・レツンスカMarie Leczinska (1707-1768) が 〚ブシェ・ア・ラ・レーヌ〛のレシピの原点で、この女性はポーランド王のポローヌ・スタ二リスの娘である、1725年にルイ15世と結婚して女王となりました。 最初の9年は王も女王に誠実で、相思相愛は宮廷では稀なことでした。2児目の子供の誕生してから、女王が疲れルイ15世に対してもう着飾ることもやめると、夫が浮気をするようになったとのことです。 そこで女王は、夫ルイ15世のその気を取り戻す為に、宮廷の料理人に頼んで、ありとあらゆる内臓を、パイに詰めた料理を考案することになりました。所謂精力剤ですね(^^♪ 女王の計画は成功しなかったものの、女王の父親であるポーオーランド王であり、ロレーヌの侯爵であったスタ二リスに気に入り、フランスで有名になったレシピということです(^^♪
そんな女王が悩んだあとに考案されたパイ生地料理が、ブシェ・ア・ラ・レーヌです(^^♪
作り方はというと?
パイ生地料理〚ブシェ・ア・ラ・レーヌ〛のレシピ
このパイ生地は、普通のパイ生地を重ねて焼いて作ります。
パイ生地を用意して、丸型に切りぬき、円形にしたとパイ生地に塗ってパイ生地を重ねていきます。
大体3層位にして焼くと、5cm位厚みになります。
ソースは、トリ肉やら内臓、マッシュルームを炒めて、ベシャメルソースと混ぜて、パイ生地にベシャメルソースをかけて出来上がりです。
飾りつけにはパイ生地の帽子をのせるのが可愛いですね。パイ生地のサクサク感とベシャメルソースがよくマッチして、出来たてを食べるのがお薦めですよ。
パッと見は豪華に見えますが、簡単にできる一品ですよ。
ブシェ・ア・ラ・レーヌの意味は、「ブシェ」が一口で、「レーヌ」が女王なので、女王式に一口となります。
でも一口では食べられません。
➡ベシャメルソースのソース(ソース・ベシャメル)の記事です。
ベシャメルソースがなし、パイ生地だけなら、ヴォル・オ・ボン(風飛行)と言います。
〚ヴォル・オ・ボン〛のアイスクリーム添え
ボル・オ・ボンがオーブンで焼きあがった熱い間に、アイスクリームをかけると、アツアツでアイスクリームがとけて、美味しくなります。
イチゴなどの付け合わせが綺麗です。
パイ生地料理は、このヴォル・オ・ヴォン以外でも、パイの中にお肉やキノコなどで調理ができます。
カモ肉コンフィとフォアグラのパイ包み
パイ生地の中に、カモ肉とキノコを合わせてオーブンで焼いた一品です。
具材には、
- カモ肉のコンフィ
- フォアグラ
- 〚プルロット〛のキノコ
が入っています。キノコを炒めて生クリームで和え、全部をパイに詰めてオーブンで焼きます。(^^♪
こんな感じです。フォアグラが入っているので、やはり美味しい(^^♪
このパイ生地にはプルロットのキノコ(ヒラ茸)が入っています。
いかがでしたでしょうか?
古今東西、想う相手を自分に振り向かせたいという男心も女心も一緒ですね。
そんな曰くのあるブシェアラレーヌ!綺麗な飾りつけです。
友達がきた時には、あっといわせて驚かせる一皿と思います。それにこの料理は安上がりで簡単です(^^♪
なにせスーパーでパイ生地を買って、生地を切り抜いて焼いて、あとはベシャメルソース(バターと小麦粉と牛乳)をかければ出来上がりです。
内臓は入れなくても、トリ肉とマッシュルームだけでも美味しいです。
フランスバター記事も参考にして下さい。こちらです↓