チーズといえば、フランスチーズですが、隣国のイギリスにはオレンジ色をしたブルチーズがあります。
フランスでチーズを買いに行くと、クリーム色のチーズに目が慣れているので、オレンジ色となると、どうしても目を引きます。
フランス産以外でブルチーズといえば、ゴルゴンゾーラがありますが、今回ご紹介するのはシュロップシャー・ペブルーと言います。
ワインは甘口のロワール産で合わせてみました。
イギリスのシュロップシャー・ブルー「 Shropshire Blue」
英語では、「 Shropshire Blue」と書きます。ブルーチーズなのですが、地肌がオレンジ色でとても珍しいチーズです。
分類はブルーチーズですが、地肌がオレンジ色です。
このチーズがオレンジ色なのには、理由があります。
シュロップシャー・ブルー「 Shropshire Blue」はオレンジ色
このシュロップシャー・ペブルーは、元々スコットランドで作られてました。しかに、名前がイギリスのシュップシャー州にちなんだ名前になっています。
このチーズの魅力は、なんといっても、このオレンジの色と、緑の色のカビの対比で、とても美味しそうです。
チーズの中には色が濃いものありますが、通常はウオッシュタイプで、シャンペンなどで洗っていくと、色が濃くなっていきますが、このシュロップシャー・ペブルーは、色素を使っています。
ベニノキの種子からとれるアナトーという色素です。
ウイキペディアから説明を引用します。
アナトー (annatto) は、ベニノキの種子から抽出される色素。油脂、溶剤、水またはアルカリ水溶液により抽出され、黄色~赤色の食品用(食品添加物)または化粧品用(口紅など)色素として用いられる。 引用先 https://ja.wikipedia.org/wiki/アナトー
シュロップシャー・ブルー「 Shropshire Blue」の食感と食べ方
オレンジ色のブルーチーズということで、味も主張があり、濃いのではないかと思いますが、案外淡白な味です。
原料は牛乳ですが羊のチーズを思わせるように、ポロポロとしていて、粘りが少ないです。
左が、シュロップシャー・ブルー 右が、サンフェリシアン
です。
このサンフェリシアンは、熟成が進んで、かなり臭いもきつくなっていますし、とろけています。
ところが、ブルーチーズの方は、あくまでもブルーチーズですので、色が同じでも外側が白カビタイプ(カマンベールチーズなど)のように、熟成が進んで、とろけるとはならないのが特徴です。
味もマイルドで、嫌味がなく、食べやすいです。
【シュロップシャー・ブルーチーズ↓】
このチーズは色が濃い割には、淡白な味ですので、はちみつなども合いますが、フランスパンではなく、角パンに似た、パン・ドゥミで合わせました。
パンが柔らかく、甘みがあるますので、こんな場合は、白ワインがおすすめです。
白ワインは、ロワール川のショームです。
チーズは、フランスパンやパン・ドゥ・カンパーニュなどとあわせることがおおいですが、このように、角パンタイプも美味しいです。
また、調べていたらこのブルーチーズでキッシュも作るということで、私も作ってみました。
【キッシュにする】
キッシュにしても美味しいです。
レシピは、
ネギ4本 細かく切った シュロップシャー・ブルーチーズ 50 ~ 70 g バター 30 g 卵 4 個 牛乳 5㎗ 生クリーム 20㎗cl 塩コショウ
①細かく切ったネギをバターで炒め、 チーズも細かく切ります。 ②卵、牛乳、生クリームをボールに入れて混ぜ、塩コショウをし、ネギとチーズを入れます。 ③キッシュを型に入れて、180度で約30分焼きます。
香りが良い、ネギのキッシュの出来上がりです(^^♪
チーズの量を150グラム位にすると、キッシュの生地の色がもっと黄色になります。 なかなか美味しかったです。
シュロップシャー・ブルー「 Shropshire Blue」まとめ
フランスにいると、やはりフランス産のチーズを食べることが多く、または、イタリア産のものが次に多いです。
しかし、お店で目にして食べたいと思ったのが、イギリス産のチーズで、こんな出会いもあるものだと感心しました。
食べて、マイルドで、それでいて、やや乾燥しているかのように、ぽろぽろとして、儚い思いがあります。また嫌味もないのです。
ですので、飲み物も合わせやすいです。その他に、パンも敢えてパン・ペゥミのようパンが合わせやすいと感じました。
お好みで、いろいと合わせて楽しんで下さい。