復活祭(イースター)はフランスでは祝日です。
フランス語で「Pâques (パック)」と言います。
フランスはカトリックの国で、パックのたまごチョコレートがチョコレート店で売られ、家の庭でチョコレートの卵狩りをするので、1年のうちでもなじみがある祝日です。
パックのチョコレートと、先日友人宅のランチをご紹介します。
復活祭Pâques (パック)のチョコレート
この時期はチョコレート店(ショコラティエ)の卵チョコレートがウインドーを飾ってます。
チョコレート店のパックのチョコレート
ショコラティエだけではなく、エピスリー・フィヌ(デリカ店)の店頭でも、
毎年技術が上がっているので、プレゼンが綺麗になっています。
復活祭Pâques (パック)の意味
イースターはフランス語でPâques (パック)です。
パックは春分後の最初の満月の次の日曜日となり、日程は毎年異なります。
2023年、今年のパックは4月9日の日曜日で、翌日の4月10日が月曜日もLundi de Paquesと呼ばれる祝日です。
復活祭Pâques (パック)とカレムの関係
キリスト教では「カレム」という断食期間があり、その後にやってくるのがこのパック。
フランスでは、謝肉祭の最終日の前日が「マルディグラ Mardi Gras」と呼ばれる日で、キリスト教徒はまずこの日に「貯め食い」をします。
その翌日から「カレム」の断食期間となり、これがイースター(復活祭)まで続きます。
カレムの期間は全く食べないわけではなく、1日1食で、それも肉類や卵がたべられらない制限があります。
パックがくると、断食期間が終了して、ご馳走を食べます。
復活祭Pâques (パック)とたまご
フランスの教会では、毎日鐘が鳴りますが、このパック前はなりません。
伝説によると、教会の鐘はローマへ旅立ち、キリストの復活を祝い、その後鐘の中にイースターの卵で一杯にして、空から卵をまき散らしながら戻ります。
木曜日から禁止されていた鐘は、パックの朝に解禁となり、教会の鐘が鳴り響くと、子供達は天からの贈り物の卵を探す習慣となっています。
復活祭Pâques (パック)のフランス料理
パックには、フランス料理では、羊をたべる習慣もあります。
フランス料理のl’Agneau Pascal (ラニョー・パスカル)
フランス語で、Agneauが羊、パックの形容詞が Pascalで、 ラニョー・パスカルと言います。
羊料理なので、もものジゴ―でない部位を使っても、 ラニョー・パスカルです。
フランス料理のアントレのoeufs (ウフ)
アントレには、たまごが登場です。
このウフマヨは、最近ブームです。 一度はかなりただの料理のように思われて、レストランでも軽視され、絶滅へと向かったいたのですが、ウフマヨを保存する会が結成され、最近は星付きレストランでも、アントレでも使うようになっているようです。
カトリックの友人宅
先日友人宅に呼ばれて、ランチをしてきました。
この友人宅は一軒家です。
アントレからデザートまで
食堂サロンの裏手が庭になっています。 家族がきて、庭でスクート(カトリックの団体が行っている訓練)テントをはっている子供がいました。
お兄ちゃんはテントでスクートの友達と過ごし、下の子どもはお母さんと一緒にランチです。
食べたのはその前の週で、羊ではなく鶏肉です。
アントレから、デザートまで友達と過ごして、良い時間でした。
パックの卵探しは、裏の庭でするということです。
まとめ
パックには、チョコレートたまご以外でも、料理があって、羊料理がでてきます。
友人宅で食べたのはその前の週で、こんなアレンジで食べる鶏肉もジューシーで美味しかったです。
今年は結局、チョコレートは見ただけで、ウインドーショッピンのたまごチョコレートでした。