フランス料理というと、高級なレストランやシェフの料理を想像するかもしれませんが、実際にはフランス人の家庭で食べられる料理はシンプルです。
シンプルですが、おしゃべりをしながらのアペリティフで始まり、テーブルを囲んで家庭料理を楽しみます。
先日ちょうど友人宅に呼ばれたので、シェアできたらと思います。
フランス人宅のフランス家庭料理と食卓
フランスでは食事は重要な社会的な時間とする文化があります。 食事は単なる栄養摂取の手段ではなく、友人との交流やコミュニケーションを大切にする文化が根付いています。
フランス人宅の料理とアペリティフ
フランスではすぐにテーブルにつかず、まずはアペリティフで乾杯します。 「アペロ」とも言われますが、食事の前に飲むお酒と軽食の組み合わせです。
アルコールを飲むのですが、食事の前の楽しむ時間であり、「最近どうだった」というような挨拶から話しをしながら、ディナーでもランチでも、どちらでもこのアペロを楽しむのです。

私と旦那さんと二人で行き、友人宅には奥さんと、旦那さんの二人で合計4人です。 最近どうだったとなどという会話もありますが、フランスでは政治の話が多いです。 それぞれの支持する政党の政策などでも、話しは盛り上がります。

アペロは大体アルコールで、シャンパンや白ワインが多いのですが、ここの旦那さんはアルコールがダメで、ガス入りの水を飲み、私たち3人がシャンパンです。
おつまみは、ミニトマト、サラミ、ポテトチップスです。
アペロのおつまみと飲みもの
フランスのアペリティフには、様々な飲み物がありますが、特に人気なのは白ワイン、スパークリングワイン、シードルなどです。
また、カクテルやリキュールを楽しむ人も多く、自家製のカクテルや地元のリキュールを使用したオリジナルのアペリティフもあります。
子供にはジュースです。
アペリティフに合わせるおつまみは、オリーブ、ナッツ、チーズ、生ハム、パテ、クラッカー、などが一般的です。
これらの軽食をつまみながら、飲み物と共に楽しむことで、食事前のリラックスした雰囲気を醸し出します。
食堂サロンのテーブルセッティング
アペロが終わると、食堂サロンへ移動します。
シャンパンが残っていれば、それをもっていきます。

食堂サロンでは、もうテーブルがセッティングされていました。
友人宅では、アペロからずっと話しをして、さらにテーブルでは食事を長時間にわたって楽しむことが一般的です。
食事の時間を大切にしています。
食卓を囲んでゆっくりと食事するので、急いで食べるような文化はあまりありません。
フランスの家庭料理の順番
フランスの家庭料理は、テーブルの真ん中に料理を置いて、それをシェアして食べる文化があります。
前菜(アントレ)やメインの料理の大鍋や盛り付けた大皿をテーブルの真ん中に置いて、それぞれがそれを自分の皿に取り分けます。

ホストの友人が、真ん中にある鍋皿や大皿を取り、ゲストへまず渡します。 それをゲストが受け取り、テーブルで自分前に置き、自分の皿に取り分けます。
日本と違って、料理を作ったホストの主婦はずっとテーブル席に座って、皆と会話をします。

ホストの主婦は前菜からメインのときも、デザートの時も、大皿や鍋をテーブル席まで持ってきて、それ以上何度も、テーブル席と台所をいったりきたりしないのです。
この日はメイン料理は、鳥肉の煮込み料理と、マッシュポテトですので、シンプルな料理です。

デザートは、近所のパティスリー店で買ったケーキでした。
フランス人宅の家庭料理で食ベるパンとチーズ
パンはフランスではとても大事な食材です。
ただ、だからといって、有名シェフの作るブラッスリー(パン屋さん)まで買いに行くというのではなく、近所のブランジュリーで買ったものを出します。
バゲットそれともフランスパン?
どちらも美味しいですので、バゲットでも、フランスパンでも特にこだわらず、買ったものをテーブルに出してくれます。
焼きたてのパンだととっても美味しいです。
家庭料理で食べるチーズは?
メインが終わると次はチーズです。
大体4種類とか5種類位は出してくれます。 その中から、自分の好きなものを、少しずつとって食べます。

チーズが終わると、デザートです。 全部食べるとお腹がきつくなります。ダイエットをしている人はここであまり食べない人もいます。
チーズとワインは美味しいです。
フランス人宅の食卓と食器
フランス人の一般的な家は綺麗なインテリアにしています。 家庭にもよりますが、テーブルクロス、食器を揃えている友人もいます。
今回行った友人宅でも、随分と凝っています。
フランスの食器やグラスの文化
フランスには食器の文化があり、有名な陶磁器の産地もあり、そのデザインや素材、使い方などにおいて独自の特徴を持ち、テーブルコーデを楽しんでいる人もいます。
フランスの食器には、様々なスタイルやデザインがあります。例えば、リモージュやリモージュ風の食器は、花をモチーフにした華やかなデザインが特徴的であり、フランスの伝統的な食器の一つとして知られています。
日常的に使われるシンプルなデザインのものや、プロヴァンス地方の伝統的な食器は、地中海の風景や自然をモチーフにした素朴なデザインが特徴的であり、家庭料理を楽しむ際に使われることが多いです。
フランス人宅に呼ばれて持っていくプレゼント
仲が良い友人となら、「何を持っていくのがいいのか」とも聞けます。
チョイスとして、
スイーツ:美味しいスイーツで、例えば、マカロン、ショコラ、クッキー、ケーキなどがあります。
花:お花を持っていくと喜ばれれます。
食材や料理:自家製のジャム、旅行から帰ったところなら、地元のチーズやソーセージなどの食材もありです。
手作りの料理:自分で作った料理やケーキを持っていくのもありです。
ワイン:アペリティフに飲むシャンパンやワインを持っていくのもありです。
一般的に、持っていくものの価値よりも、気持ちや思いやりが大切であり、持って行って喜ばれるのを探していくほうが喜ばれます。
また、フランスの文化には、贈り物を開けるのを待つ習慣があるため、プレゼントを渡すと、仲がいいと、ビズをされます。
ビズというフランスの習慣とは?
関係性にもよりますが、家に呼ばれ、家に入るとそこで、「ビズ(bise)」をする習慣があります。
フランスの挨拶の一つで、両頬に軽くキスをするものです。
ビズでは、実際に唇を触れ合わせるのではなく、空気のキスをするのです。
一般的には、親しい友人や家族、知人などとの挨拶や別れの際に行われます。ビズはフランスの社会文化に深く根付いており、日本のお辞儀と同じくらいに、フランス人の間では一般的な挨拶のスタイルです。
友人宅に持って行ったもの
それで私は今回は、化粧品を持っていきました。
しばらくあっていなかったので、それで高いクリームを買ってきて渡しました。
そうすると、目の前で包装をあけ、箱を開け取り出して、「ありがとう」といって、ビズをしてきました。
何故か、贈り物をするとビズをするのかよく理解できませんでしたが、そんなに親しくない関係でも、贈り物を渡すと、ビズをされます。
まとめ
友人宅のフランス料理はシンプルでとても美味しいです。
人により、毎週友達と呼びあっている関係もありますが、年に数回しか会わないと頻度もそれぞれです。
アペロから始まり、家の中のインテリアが変わったね、などど褒めてきたのですが、インテリア装飾を楽しんでいるようです。
落ち着く家で、フランス家庭料理を食べながらのいい数時間一緒に過ごしてきました。