「カスレ」という白の金時豆を使った、フランス南西のトゥールーズという都市の有名な豆料理があります。
豆料理というと、日本では「あんみつ」、「金時豆」など、砂糖で煮込んだデザートをイメージします。
フランスでは、豆は砂糖で味付けをすることはなく、塩味にして食べます。
このカスレという料理はメインが豆です。ですので、付け合わせのように、お皿の片隅にひっそりいるのではないのです。
カスレファンは多く、パリでも南西料理店では通年のメニューにでています。
鍋料理ですので熱いですし、夏に食べるとかなり体がホットになります。
ではそんな夏にでもたべてみたいくなるカスレを早速見てみましょう(^^♪
カスレとはどんな料理?
カスレとは豆料理で、ソーセージやカモも一緒に煮込んだ素朴な料理です。
南仏と言えば、ニースやコートダジュールも有名ですが、トゥールーズはフランスの南に位置する大きな都市で、観光客も多いです。
カスレはそんなトゥールーズの名物料理で、フランス料理でもお腹が膨れる系の料理です。
トゥールーズの特徴は赤いレンガの町として有名ですが、トゥールーズへ観光すれば、このカスレを食べます。
トゥールーズに行ってカスレを食べずに帰ってくるのは勿体ないです。
カスレの特徴
カスレは郷土料理ですので、地方の特産物を使っています。南西の特産物の代表は
- カモ
- ソーセージ
- 白の金時豆
です。
カスレの発祥の地は、カステルノダリイ(Castelnaudary)とも言われていて、白の金時豆の生産も多いのです。
フランス南西の料理で、「フォアグラ」が特に有名ですが、鴨肉の料理の一つで「鴨のコンフィ」と言って、鴨肉に塩コショウをまぶして、ニンニクとタイム、ロリエをふりかけて、長時間油肉で煮込んだ唐揚げに近ものがります。
カスレには、白の金時豆と、「鴨のコンフィ」を一緒に煮込んだものです。
伝統的に作ると、このように土鍋で煮込みます。
中には、ソーセージやカモか豚肉が入っています。金時豆も柔らかく、塩味が効いて美味しいです。
全てがフランス南西の特産でできています(^^♪
カスレに合わせるワインは?
南西といえば、ボルドーワインが有名ですが、「マディラン」といって、トゥールーズからすぐ西に行ったところにあるワインがあります。
ボルドーワインの品種は、
です。カベルネ・ソーヴィニヨンの品種が7割以上を占める、少しかび臭い香りを出せるのがボルドーワインの特徴です。
マディランは、ボルドーワインより、もっと太陽を浴びた力強さを感じるワインです。
マディランの品種は、
で、ボルドーワインに使われる品種のメルローがなく、その代わりにタナットゥが入っています。
この「シャトー・ブースカッセ Chateau Bouscasse」もすごくバランスの取れたワインです。
そのままチーズにも合わせてもいいですね(^^♪
トゥールーズのカスレのレストラン
ル・ドゥルンビエ(Le Dldmbier)
こちらのレストランは、1873年から営業をしているトゥールーズでも老舗のカスレのレストランです。
トゥールーズの中心に位置し、お昼は観光客が、そして夜は常連さんでいつも満席です。
内装も凝っていて、レンガの壁にしています。
メインは勿論カスレがありますが。
この日は、お肉と、カスレにマディランを合わせました。
まとめ
いかかでしたでしょうかカスレの料理。
トゥールーズの代表料理ですが、豆が塩料理として使われるのは新鮮ですね。
このカスレの良しあしは、勿論カモ肉やソーセージの味も関係しますが、メインは豆ですので、その年にとれた新鮮は豆だと、柔らくても風味も良く美味しいです。
カモ肉は、コンフィ料理もありますが、このような豆とも相性がいいものです。
家で作る時は、カモのコンフィがない場合は、豚肉とソーセージでも美味しいです。
またトゥールーズの観光も機会があればお薦めです。赤いレンガの町は南西までいくと多くなります。アルビという町や、カルカソンヌも近いです。