母の遠距離介護を始めて5年になりました。親を老人ホームへ入れるのは何時にすると考えてしまいます。
一緒に住むことはできないし、遠距離介護にも限界があります。
いくらケアマネさんやヘルパーさんに良くしてもらっても、独居には不安材料があります。
親が一人で家にいると、
- お風呂場での事故
- 寒冷地ではストーブでの事故
- 調理中の事故
などがあります。
一度母はお風呂場で滑って腰を強く打ったことがありました。事故でそのまま入院になって寝たきりになる場合も多いのも事実です。。。
親のことを考えると、老人ホームに入って生活してもらった方が良いのですが、親戚や親本人がまだまだ家で生活する方が良いと言っています。
しかし、入居するなら早い方が良いのです。
親が入居を引き延ばしたい考えている、私(子供側)が入居は早い方が良いとする考える方をお話したいと思います。
親の入居が遅くなる理由

親本人がその気にならない
何と言ってもお年寄りは、老人ホームへ入るのには抵抗があって、何か〚姥捨て山〛に持っていかれるイメージを持っています。
今80代のお年寄りは、昔の「養老院」のイメージがあってどうしても、自宅が良いと思っていますよね。ですので、
- 家に段差があって歩き難い
- 使いかってが悪い
- 躓きやすい
などでも、自宅が一番と考える世代かなと、母と話をしていて思います。
お年寄りは、老人ホームへ入れられるというイメージがあり、老人ホームへ入るとは考えないようです。
一度入れられるともう家族にも会えないとか、家族が自分のことを忘れて自分に会いに来なくなると不安に思っているのですね。
親戚が反対する
この「親戚が反対する」というのは、全てのお年寄りに当てはまる状況ではないと思います。
管理人のように遠距離介護をしていると、いろいろと親戚から母にしてもらうことが多いので、特に母の兄弟が、「本当は入りたくないの」と言ってきます。
一度、2年前に母は老人ホームへ入ることを決断したのですが、親戚から横やりが入りました。本当は○○さんは入りたくないんだよ、と言って母は意見を変えました。
それで、また家族会議になり、母はもう少し一人でアパートで暮らすことになったのでした。
後から考えたのですが、この親戚というのが曲者で、母の兄弟も母が施設に入るには、老いを認めることになるので、受け入れがたい事のようです。
自分が親不孝をすると思い決断できない
親子の関係にもよりますが、親を施設に入れるのは、後ろ髪を引かれる思いがあります。
また親戚はいろいろ言うと思います。
でも、親戚でお金を出してくれるというのは稀ですので、そこはある時点で割り切って、自分自身を悪者にするのはよくないと思う思いもあります。
経済的に割安のホームに空きがない(経済的に負担が多くなる)
親の要介護度にもよりますが、もし介護度が3以上なら、「特別養護老人ホーム」という施設は公共機関で、殆ど基礎年金の金額で入居ができますが、「有料老人ホーム」だと高額になってします。
ですが、介護度が低く、施設で食事や入浴のサービスを受ければ施設で暮らせるというのであれば、
- 経費老人ホーム(ケアハウス)
- サービス付き高齢者住宅
- 養護老人ホーム
がお安めです。
サービス付き高齢者住宅でも、地方でNPO団体が経営している施設であれば、1か月9万円代で暮らせます。ケアハウスはもっとお安めです。
家族の介護に限界がきたので入居待ちという場合の他に、今は施設に入るのは少し待って様子をみたいという場合もあると思いますが、早めに入居したほう方が良いと思う理由をお話します。
早く入居したほうが良い理由
家での事故を避ける
自宅での生活の中で一番頻繁に起こる事故は、やはりお風呂場でです。
- お風呂場でのすってんころび
- お風呂場の浴槽から落ちる
- お風呂場の浴槽に足をぶつける
といった事故です。
お風呂場ですってん転びをすると、骨にヒビが入ることもありますし、何週間も痛くて体を動かせなくて、その間動きが悪くなり、動けなくなり筋力が低下するということがあります。
管理人の母も、お風呂場の浴槽に太ももをぶつけて、何週間も動けませんでした。今まで出来ていた事が段々と出来なくなってきています。

大怪我にならなくて良かったのですが、それが理由で施設に入る決心をしました。
栄養面でバランスの良い食事ができる
お年寄りが自分で食事を毎日3回作るというのは、ほとんど無理です。
そして面倒なので作らないで、適当なものを食べます。
それで、
- ねこまんまごはん
- 大福などのおやつ
を食べて、野菜やたんぱく質を摂らなくなるのですね。そうして贅沢をしているわけでもないのに、糖尿値が上がってしまうのです。
その点施設では、栄養士さんがバランスのとれた食事を出してくれます。
お年寄りは、お肉や魚を食べなくなり、筋肉が衰えていくので、その点でも施設の食事は良いのです。
お年寄りの仲間が周りにいる
お年寄りの身体状況は、それぞれかと思いますが、親が施設で他のお年寄りと一緒の方がストレスが少なくて済むと思うことがあります。
母はもう85歳をこしています。耳が悪くなりました。

歩けない事に関しては他の親戚も何もいいませんが、耳がわるくて聞き取れなくてトンチンカンな事を言うようになると、親戚から相手にされなくなります。
本人も好きで聞こえないふりをしている訳ではないのですが、皆が笑っている中一人だけ笑えないのも辛いと思います。
その点、施設では殆ど同じような状況の方ばかりなので、耳が聞こえないことでコンプレックスを持たなくて済むのです。
そんなコンプレックスは鬱の原因になりますので。
いつかは入居する施設に馴染み安い
入居をするには勇気も必要です。環境が変わりますので。
ただ、歳をとってから入居すると、人と話すのか億劫になったり、友達ができに難くなるそうです。
勿論、施設に入っても一日中、自分の部屋と食堂の往復だけというのが好きならばそれでも良いのですが、それなりに、施設内で友達ができてある程度話がしたいという場合は、高齢になればなるほど、馴染むのが大変になってくるそうです。
まとめ
親の入居には、親の決心も大切ですが、子供側の決心も必要です。
もし経済的なことで問題がなければ、早めに施設を探して入れてあげると長生きしてくれると思います(^^♪
実際施設での方が事故は少ないですので。
何かちょっとした事故があると説得しやすいと思います。
施設もいろいろなタイプがあります。気の合うお友達が見つかると、話しもできて自宅より楽しいということもあるようです。
金銭的に高い施設があっているわけもないということも感じました。 結局私の母は、介護付き有料老人ホームに入ることができました。 お友達もできて、快適と言っています。