管理人には母がいます。普段は一緒に住んでいないのですが、何週間から一緒にすごすと、そろそろ老人ホームに入れた方がいいのではと思い始めました。
それで、ネットでも市役所の介護課で調べ、あまりに種類が沢山あって驚きました。
管理人の他にも、そろそろ親の施設はどうしようと調べている方もいるのではないでしょうか。
いろいろ調べて、施設を何十件も訪問してみると、金額が高ければいいというわけでもないことがわかりました。
親には医療の面では心配をかけないで、生活をしてもらいとは思いますが、施設により充実している部分が違いますので、ご参考にしていただけばと思います(^^♪
老人ホームの種類(概要)

老人ホームには大きく分けて、公的施設と民間の施設があります。
さらに公的施設は、介護保険適用の施設と、その前段階の人向けの施設があります。
まとめると、下記の3つのグループです。
- 介護保険で利用できる公的施設
- 要介護になる前の安価な公的施設
- 民間の介護施設
この3グループの中に、さらにいろいろな種類の老人ホームがあります。
細かくは10の種類に分かれます。 主な違いは
- 「本人に認知があるか」(認知度)
- 「どの程度介護や医療が必要か」(介護度)
- 「費用がどれくらいかけられるか」(経済性)
です。

各項目の適性を右の欄で◎印をつけていますので併せご覧ください。
それではそれぞれの施設について、特徴と向く人はというと、
1.公的な介護保険施設
介護保険施設といって、介護保険を使って利用できる公的施設です。
1の1.介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
略して、「とくよう(特養)」とよく言われますが、一般的に老人ホームを探す場合、この「特養」を探すことが多いと思います。 この特養を探す理由は、まずは値段です。ほとんど年金でまかなってもられるというのは魅力です。 また24時間体制で介護を受けることができます。そして長期間入所でき、入所時に高額な一時金もありません。 非課税者だと殆ど基礎年金で暮らせるので、その分待機者が非常に多く、施設にもよりますが3年の待機期間は覚悟しないといけません。1の2.介護老人保健施設(老健)
略して「ろうけん(老健)」です。〚老健〛は介護が必要な高齢者が医療、看護、介護、リハビリを受けながら、在宅復帰ができるようにするための施設です。 期間は〚特養〛と違い、原則3か月のみの入所になり、「リハビリを受けて自宅に戻ってもらう」ことを目的にした施設で、長期間入所する介護施設ではありません。 またデイケアなどの訓練は老健で行っている場合が多いです。1の3.介護療養型医療施設
介護療養型医療施設は、慢性的な疾患で自宅での療養生活が難しい高齢者が、医療と介護の両方のサービスをうけられる長期療養施設です。
〚特養〛が長期の介護施設、〚老健〛がリハビリ施設であるのに対して、こちらは医療施設です。〚特養〛では対処できない医療行為もこちらで行われます。
ただ、厚生労働省は廃止する方針を打ち出しています。
2.公的施設の要介護になる前の経済的な施設
2の1.軽費老人ホームA型 、B型、 C型のケアハウス
2の2.養護老人ホーム
3.民間の介護施設
有料老人ホームは、〚特養〛と同じで、65歳以上のこ高齢者が食事の介助や入浴介助などの日常生活のなかの介護サービスや、食事の提供や居室の掃除などの生活介護サービスを受けることができる高齢者施設ですが、運営は民間で入所金などが高額です。3種類の介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホームの3タイプがあります。3の1.介護付き有料老人ホーム
介護が必要な高齢者が、介護を受けながら生活できる施設で、〚特養〛と比較して費用が高い分、手厚い介護やサービスが受けられる面もあります。民間経営ですので、〚特養〛以上の環境で介護サービスを受けたい場合に最適です。65歳以上の介護度1以上の方が対象となります。3の2.健康型有料老人ホーム
介護の必要がない、自立して生活のできる健康な高齢者のための施設です。
一般的なマンションのように居室内に浴室やキッチンなども完備されています。食事のサービスなどは利用できますが、介護が必要となったときは退去となります。
入居一時金は、介護専用型よりも高額な場合が多く、数千万円程度の費用が必要になることもあります。60歳以上の方が対象です。
3の3.住宅型有料老人ホーム
施設に介護スタッフが常駐していないのが特徴です。施設内で受けることのできるサービスは、基本的に食事のサービスと緊急時の対応などの日常生活の支援だけとなります。60歳以上の方が対象です。
介護付きと住宅型との違いは、常駐の施設のスタッフによる介護サービスか、外部の介護サービスを利用するかという点ですが、介護付き有料老人ホームとほとんど同じような場合もありますのであらかじめ確認が必要です。このタイプは数としても少数です。
3の4.サービス付き高齢者住宅(サ高住)
〚サ高住〛は介護サービスも受けられる自分のアパートというイメージです。国土交通省もからんでいますので、介護付き有料老人ホームには義務化されている、夜の常駐のスタッフさんがいなくてもいい施設ですが、中には夜にスタッフさんを配置している施設もあります。
施設内で行う入所者さん同士の交流や行事が〚有料老人ホーム〛と比べて少ないのが特色です。
最初は要介護2までの受け入れでしたが、今は要介護5までとなっています。それでも介護度が低い方が多いです。入所金額も〚有料老人ホーム〛と比べて安上がりですが、ケアハウスのように非課税世帯でも入居費は一律で軽減できないのが特色です。
3の5.グループホーム
まとめ
いろいろお伝えしましたが、他にも違う形態のホームはあります。
これらの施設があるかないかは、居住先の市町村によります。 市町村により運営されているホームは様々ですので、訪問してみないとわかりませんでした。
最初は、ケアマネジャーさんや、市町村の介護課で資料を受け取り、1軒ずつ訪問して施設の雰囲気を確かめるのは大事なことだと思います。
といいますのが、同じ〚サ高住〛、〚ケアハウス〛、〚有料老人ホーム〛でも、
築年数、夜間の人員配置数、施設内レクレーションのあるなし、隣接している医療施設のあるなし、温泉を施設に引いているなど環境が違うからです。
最初に、ホームを見学する前に市町村の介護保険課で資料をもらって、まずは説明を受けて、そこで分からないことを質問するのがいいと思います。
ホームの見学は各斡旋業者さんがお手伝いしてくださると思います。
私は幸い親切に案内してくださる方の助けで、30件以上も、いろいろなホームを見学できました。
基本的には業者さんと提携しているホームを優先的に見学できました。 もし提携していないホームを探す場合は、直接電話をして見学に行ってみましょう(^^♪
結局私の母は、介護付き有料老人ホームに入居できました(2019年)。 大都市の値段とは比べ物にならなく低額です。
母は、お友達もでき、元気に過ごしています😊