朝起きて「体がだるい~」と体の不調を感じて、憂鬱な1日をスタートすることはないでしょうか。
そんな日には頭痛がしたり、風邪をひいたりということもありますね。
このような疲れは、眠っている時間が長くても、体がシャキッとするというものでもなく、睡眠時間の長さだけで測れるないというのがありますね。
昨日は疲れていたから、早く布団に入って長く寝ていたから大丈夫とはないと感じたことがあるのではないでしょうか。
睡眠の質という面で、長さとは必ずしも比例していないことがわかってきました。
仕事が上手くはかどっていないから、睡眠時間を削っても納品をしてしまいたいという気持ちもあります。
それに会社では、睡眠時間が長い人を、怠け者とみなす風潮が無きにしも非ずで、長く寝ていると何か罪悪感を感じる人もいるほどです。
睡眠不足は現代人がかかえる深刻な状況ですし、その弊害がわかってきたといいます。
通常の睡眠時間は7時間から8時間です。1日の約3分の1の時間を睡眠時間に充てています。しかし、睡眠時間を短くしたり、眠れないことでかえってミスがおきてしまうなど、いろいろな研究で明かにされてきました。
では早速、睡眠不足でどのような症状がおきてしまうのか見てみましょう(^^♪
睡眠不足の症状
体質もありますので、短時間で睡眠をしっかり取れて、体がシャキッとしている人ももちろん中にはいます。しかし、大体数の人が睡眠不足で体に不調が起こることが色々な研究で明らかになってきました。
具体的な症状には以下のものがあります。
- 循環器系の病気
- 糖尿病
- 高血圧
- うつ
- 記憶力が悪くなる
- 性欲を低下させる
- 免疫システムを低める
- 体重増加
通常の睡眠時間は、7時間から8時間です。それより少ない時間が平均という場合で、上の症状があれば、睡眠をしっかりとることで、症状が緩和される可能性があるということです(^^♪
この睡眠不足には、メラトニンというホルモンの分泌が密接にかかわっています。
まずは、メラトニンの特徴からみてみましょう。
睡眠不足とメラトニンの関係
メラトニンは、ホルモンの一つで、夜に多く分泌されるホルモンです。
このメラトニンには、睡眠促進作用があると考えらており、光がある日中には分泌が抑制されて、夜になると多く分泌されることで、分泌が多くなる夜に眠れるのです。
コトバンクで以下のように定義されています。
メラトニンは脳の松果体(しょうかたい)というところから分泌(ぶんぴつ)されるホルモンです。日中は光刺激により分泌が抑制され、夜間になるとさかんに分泌され、明暗周期に敏感に反応した日内変動(にちないへんどう)、概日(がいにち)リズムを示します。 引用先 : コトバンク メラトニン
コトバンクの定義の中に、日内変動と概日リズムとなりますが、人間の体はこのお昼と夜を区別していて、夜に眠るという条件になっているということです。
お昼に昼寝をしようと思っても、うまく眠れないことや、夜勤の仕事をしている人は、習慣で体がつかれていても、眠りにつきにくいのは、この概日リズムのせいです。
睡眠不足はなぜ起こるのか
夜きまった時間に眠れる環境がある人で、毎日7時間から8時間の睡眠をとれている人なら、先ほどの症状はないのかもしれませんが、現代社会では、スッキリねむれない色々なストレスがあります。
メラトニンが分泌は年齢とも関係があります。幼児ではメラトニンの分泌が盛んなのに、お年寄りになると分泌ががへり、朝早くから目が覚めお年寄りが多いです。
幼児からお年寄りになるまで、何十年もありますが、だんだんと眠れなくなるのは、分泌量が減ってくるからということです。
また、人の体は、お昼と夜を区別しています。それを概日リズムといっていますが、夜勤の仕事は、それを無視した行為ですので、体が疲れたからといって、布団に入ってもすぐに眠りにくいのはそのためです。
夜勤の仕事には、
- 医師、看護師
- 介護師
- 夜間工事現場で働く人
などがありますが、それ以外に飛行機のパイロットのようなジェットラグのある仕事では、概日リズムを尊重していない勤務形態となっています。
もちろん、夜に睡眠をとらない人でも、支障がないという人もいますし、短時間で睡眠時間が足りる人もいますが、一般的に6時間以下で睡眠をしている人は、7時間から8時間睡眠をとっている人と比べて、先ほど挙げた症状が見受けられています。
具体的に症状にはどのようなものがあるのかを、見てみましょう。
睡眠不足でおこる症状
先ほど挙げた、睡眠不足で起こる症状について、具体的にどのようなものかを見てみましょう。
- 循環器系の病気(脳梗塞などのリスクが4倍増える)
- 糖尿病2のリスクが増える
- 心臓疾患(高血圧などのリスクが増える)
- 癌(特に乳癌などの癌)
- うつ
- 集中力や記憶力の低下(質の良い睡眠で脳が整理できることで記憶できる)
- 性欲を低下させる
- 免疫システムを弱める(風邪などを引きやすくなる)
- 体重増加(グレリンというホルモンが増えて食欲が増進する)
などがあるようですが、研究機関で行われて結果とは別に、1964年に実際にある若い男性が11日間眠らないことに挑戦したことがりました。その間に行われた実験がありました。
というものでした。
2,3日徹夜をするというのは聞くことがありますが、11日ともなると、後に障害が起こりうる可能性もあるので、このような不眠の例は、この1件だけのようです。
脳は眠ることによって、その日憶えたこと脳が整理して、記憶できるということですので、睡眠をとらないと、記憶が上手くできなくなるということです。
仕事で焦りもあり睡眠時間を削って、仕事をしがちですが、実際にしっかり睡眠をとった方が記憶もでき、効率が良くないことになってしまうということです。
短時間睡眠でも症状がない過去と現在の有名人物
大多数の人は、睡眠不足で記憶が落ちたり、免疫システムが弱くなったり、また糖尿などの症状がでてしまいますが、歴史上睡眠時間が少くても問題がなかった有名人物はだれかというと、
- ナポレオン・ボナパルト
- ビクトル・ユーゴ
- マーガレット・サッチャー
- エマニュエル・マクロン
がいます。
マクロンさんは現フランス大統領です。
名前を見ただけで、睡眠時間を削っても仕事をしていそうなイメージですね(^^♪
引用先 フランステレビ(Complément d'enquête. Le sommeil est d'or - 23 novembre 2017 )
睡眠不足の解消の仕方
睡眠不足を解消して眠りたくても、仕事のストレスやや色々な不安などで、うまく眠れないというのが、現代社会です。
時には、早く布団に入って眠ろうとしても、眠れないということが多々あります。
心配ごとが多いと、朝まで結局眠れないという方もいると思います。
しっかりと睡眠をとるには、
- 定時に就寝する
- コーヒーなどの刺激物は夕食時以降には控える
- 携帯電話やpcの画面を見ないようにする
- 光がない部屋で眠る
特に、スマホなどの携帯は夜中に何度もメッセージをやりとりするのは、脳を刺激します。
また、PCなどの電源がついている青い光も、睡眠を妨げますので、ストレス以外でできることはやってみましょう。
まとめ
いかがでしょうか、睡眠不足でおこる色々な症状は怖いものがありますね。
短期的な症状ではなく、将来の健康を脅かす症状もあります。
- 循環器系の病気(脳梗塞などのリスクが4倍増える)
- 糖尿病2のリスクが増える
- 心臓疾患(高血圧などのリスクが増える)
- 癌(特に乳癌などの癌)
- うつ
- 集中力や記憶力の低下(質の良い睡眠で脳が整理できることで記憶できる)
などの症状には充分に注意したいものですね。
だからといって、気を付けて睡眠時間を確保しても、うまく眠りにつけないという場合もあるかと思いますので、部屋は真っ暗にして眠るなど、できることはしていきたいですね。