女性が更年期を迎えると、更年期障害と言って体の変調がやってきます。変調だけで済まなく、数々の不調がやってきます。
これらの「更年期障害」の症状は人により違いますが、頭痛がひどくなり、吐き気で寝込んだりとなって非常に大変な状況になる場合もあります。
全ての女性がそうなるわけではありません。
ただ、女性の更年期障害はそのなの通り、障害と言われるように、生活していく上で、いままで普段やってきてことが出来なくなるくらいのことがありますので、家族も「あれ、お母さん最近変」と言われることがあります。
そのような状態の時に、旦那さんは奥さんへ、「ヒステリー」をやめてくれというのは簡単ですが、なにも奥さんはヒステリーを好んでやっているのではないのです。
旦那さんだけでなく、家族全体が理解をして、更年期の女性を理解して、うまく切り抜けることが大事だと思います。
ヒステリーになっている奥さんに、なぜそんな変調が起こるのかと、そのような状況をうまく切り抜けるようにできる気持ちをお伝えできたらと思います。
更年期の妻がヒステリーになる背景
誰しも経験する思春期には、子供が「精神不安定」になるように、女性は47歳くらいから更年期の時期に入ります。
人によって、その年齢も違いますが、女性ホルモンの分泌が減少するか、全くなくなることで、体質も自ずと変わってしまいます。
何故ヒステリーになるのか
全ての女性がヒステリーになるかといえば、100人中が全てというわけでもないでしょうが、ヒステリーになりやすいです。管理人もそうでした。
理由は、女性ホルモンの減少で体調が変わってしまうことや、体の変調がひどいことで自分でも体がいうことがきかなくなって、とてもストレスチェックになることが原因です。
そんなの、わがままなだけではないのかと思われがちですが、男性にはこの女性ホルモンはなく、女性だけにしか起こらないことで、理解され難いことも原因です。
この時期には、
- 鬱
- 落ち込み
- 悲しみ
- 情緒不安
- 攻撃的になる
などが、確認されています。はっきりと、これはどのくらいの割合であると言えないのも、更年期の症状の特徴です。
個人差がありますので、医師も正確にあとどのくらいで体調が回復しますと、言い切れないのもこの更年期障害の特徴です。
何故性格が変わるのか
ホルモン分泌の変化によって、性格も変わってしまうというのは信じがたいですが、どこまで性格で、どこからが態度が変わったと言ってしまうかにもよります。
性格が変わり攻撃的になったりする女性も見受けられます。いままで温厚だったのに、急にある時期から、はっきり言うようになったというのもあります。
性格が変わったという方が不適切なら、言い方や表現の仕方が変わったりすると、「性格が変わった」という言い方がされます。
芯の部分が変わっていなくても、人への接し方が変わるというのはあります。
何故激太りするのか
更年期の別の大きな問題は、太ることです。いままで分泌されていたホルモンがなくなるからです。
個人差はあるものの、大体47歳くらいからホルモン分泌が減ります。更年期は閉経になる以前の段階から始まり、プロゲステロンという黄体ホルモンの分泌がほとんどなくなります。
それからエストロゲンという女性ホルモンの分泌が閉経後には完全になくなります。今まで分泌されていたこれらのホルモンがなくなるので、影響がもろにくるってことです。
エストロゲンは、コレステロール値をコントロールしていたのが、なくなることで、脳にコレステロール値の指令を出さなくなりコントロールが効かなくなり、太ってしまいます。
中年太りとは聞いていましたが、中年太りは運動不足から来ると思われていますが、激太りの原因の一つはホルモン分泌の変化です。
知っていたら、準備もできたはずですが、精神的な不調や体の不調で太ってしまうのです。
何故夫婦喧嘩が増えるのか
更年期の女性側の体調の変化や、性格の変化などで夫婦の間に水を差します。
更年期障害の症状も個人差が大きく、将来どうなるかなどどは、結婚するときには想像だにしませんが、やってきたときに、いままでの態度とあまりにも違ってくると、相手は戸惑うのも仕方がないのかもしれません。
夫側が戸惑い、これも更年期障害なのだから、我慢しなければと思っても、急にイライラであたりちらされたり、落ち込んで話しをしてくれないなど、対応に困るのも事実です。
夫婦喧嘩だけで終わればいいのですが、数年の間お互いが乗りきるようにできるのが良いですね。
別居や離婚に発展するか
家族ですので、夫だけが妻の更年期の状態を理解するのではなく、家族全員で家族のみんなが他の人の気持ちや体調の変化をサポートできれば、別居や離婚を回避できると思います。
夫が妻にできること
家族の中でもとりわけ夫ができることは、妻に優しくすることだと思います。
更年期の症状が何年でなくなるとも言い切れませんが、大体5年くらいではないでしょうか。個人差がありますので、ピッタリ2年で終わるとも言い切れないのが辛いところですが。
管理人の場合は、比較的短く約3年でした。
辛い時期には、夫に理化してもらえると、精神的にとても助かります。それでなくても、
- 生理の周期が変わったり
- 普段食べているもの食べられなくなったり
- 体がだるくなったり
- 吐き気がしたり
症状はそれぞれですが、いろんな要因で気分が滅入り勝ちです。そんな時期に「理解してもらえてない」と思うと、気分が更に落ち込み鬱な気分になります。
また、体調の変化もそうですが、体のラインも変わってきます。いままでお出かけしていたのに、太ることで外出しなくなって、疎外感を感じると、もっと鬱を感じます。
ですので、いままで機会がなくても、この際二人で外出する機会を作るなど、またスーパーの花でもいいですので、一輪の花をプレゼントするなど、思いをちょっとした形で表すと、妻は喜びます。
また、家事なども、お皿洗いや買い物などもできる範囲でヘルプするのは喜ばれます。
二人で仲のよい老後を過ごせると思えば、ここでポイントを稼いでみる価値はあります。5年くらいは短い期間と考えたいです(^^♪
夫以外の家族ができること
家族の中で夫以外では子供ができることになりますが、お母さんへ優しい一言がやはり一番ではないでしょうか。
「だから荒野」がドラマ化され、鈴木京香さん主演で、家族から軽率な扱いを受ける母と妻役を演じていました。
家事をこなす主婦にたいして、評価がないどころか、「食わせてやっている」と言い切る夫と、「うざい」発言をする末子の暴言を容認しきれずに、家族から距離を置くことになるのですが、家出をすることで初めて、家族の在り方を考えさせられるストーリーになっています。
このドラマで、「うぜえ」発言する子供に対して、夫も注意をできないでいるのですが、自分ができないのを棚に上げて、悪いのは全て妻の所為となっていました。
子供も夫も、家族は更年期の女性に対してできることは沢山あると思います。いつまでもなんでもやってくれるのを、当たり前に思わないで、一つ一つをしてくれたことに感謝を伝えるのが、一番ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしょうか、更年期障害の妻への理解と、いたわりについてまとめてみました。
更年期の症状はなかなか理解されていないのが現状です。
フランスは「ジュテーム 愛している」のフレーズが有名です、愛をいつも奏でる国ではあります。
しかし、いつもで夫から理解をしてもらい、いい夫婦関係を築いていくのは簡単ではないです。
また、家族は夫だけではなく、子供も、両親もいますので、複数の人から理解してもらえない、理解されないで孤独な世界に入り込むと、あとで治療が大変になりかねません。
子供の方では、お母さんに優しくしてあげるのが、カッコ悪いような、むずがゆいような心理はあると思います。
ありがとうを表現するのは、テレ臭いという気持ちはあります。しかし、一度言ってしまうと、2回目は言いやすくなります。
症状がでる期間もなるべく短くなるように、みんなで協力してスムーズに更年期が終わるようにしたいものですね。
ご参考になれば幸いです。