椎間板ヘルニアとは名前は良く聞きますが、『どんな痛みなの?』と思いますよね。
ぎっくり腰なら経験してしまう人も沢山いますが、椎間板ヘルニアになる人はそれでもまだ比較的少ないです。
ところが、管理人は若い時から運動が苦手で、背筋が少なかったせいか、体重も軽い時からヘルニアになってしまっていました。
椎間板ヘルニアになってしまえば、回復には時間がかかりますし、痛みもそう簡単にはなくなりません。なぜなら、椎間板ヘルニアが神経を圧迫してしまうからです。
椎間板ヘルニアの痛みは独特だと思います。なった人にしかわからないとも言いますが、もしお伝えする症状が「これって私の症状と一緒!」と思われたら、今後それ以上ひどくならないように注意していかねばなりません。
そこでこの記事では椎間板ヘルニアがどんな痛みであるのか、どうしてて歳をとると椎間板ヘルニアになりやすいのかも併せてお伝えしたいと思います。
それで、いろいろな医師にどうするのが良いのか詳しく聞いてきました。今後の対処法にもお役立て下さい(^^♪
椎間板ヘルニアはどんな痛み?
椎間板ヘルニアの痛みは、やはり独特です。
どのように独特かと言いますと、『ピリッ』とした痛みが背中を走るという言い方が適切です。
わかりやすいように、ぎっくり腰との痛みの違いを、大まかにまとめました。
【椎間板ヘルニアとぎっくり腰の痛みの違い】
ぎっくり腰は「急性腰痛症」が正式な医学名称で、何かの動きが原因でなるもので、それでも『鈍痛』です。
ぎっくり腰だけなら痛みは、筋、腱や靭帯の炎症からくるもので、痛みも軽くて済みますし3日くらいで治っていきます。
ところが、椎間板ヘルニアは、鈍痛ではなく、『ビリッ』としたような電気が走るという感じです。
このピリッとがくるのは神経を圧迫しているから痛いのですが、歩くときには背中を真っすぐにして歩かないと、激痛がきます。
背中には沢山の神経が走っています。椎間板がちょっとでただけど、どの神経のどの部分に、どのような角度から触れるかで痛みのレベルも違いますし、治るまでの期間も違ってきます。
【椎間板ヘルニアと腰痛の痛みの違い】
ひどい腰痛というのは、お年寄りもそうですが、背骨が段々すり減っていき、骨と骨がぶつかって痛くなります。
背骨がすり減るという言い方をしますが、背骨の骨と骨の間にある椎間板がすり減っていきます。背骨はいくつもの骨からできています。
骨にも神経がありますので、骨と骨がぶつかると痛いです。
ただ、このぶつかる痛みは、長く歩いて痛みが出るとか、ずっと立っていると痛いとかですが、椎間板ヘルニアの場合は、神経に触れたときに、「ピリッ」がきますが、腰痛のとはやはり違います。
【椎間板ヘルニアの痛みはどんな時に来るか】
椎間板ヘルニアになっても、動かないと痛みはありません。
しかし、
- 動いたり
- 歩いたり
- 足を動かしたり
- 立ったり
などの時にです。
ピリッと痛みがくるのは神経を圧迫しているから痛いのですが、座っている状態から立ったり、腰を真っすぐにしようとすると、「ピリッ」ときたりと、また腰掛けようとして姿勢を変えたときに痛みがきます。
また、背中を真っ直ぐにはできなく、くの字になってそろそろ歩くしかないときもあります。
では、具体的に痛みが出るメカニズムはどのようになっているのでしょうか?
椎間板ヘルニアとはどういうものか
背骨は体の真ん中にあり長く伸びています。背骨を構成している一個一個の骨が「椎骨」と言い、ショック吸収をするクッションの役をしている「椎間板」が椎骨との間にあります。
左がお腹側 右が背中側です
「椎間板ヘルニア」は、その椎間板が何かのショックや、強い圧力がかかってしまい、チーズバーガーのように中のチーズ(椎間板)が外に出てしまったような状態です。出てしまうと、周りにある神経に触れたり、圧迫させて痛みが出るという事です。
また、何かの衝撃でなくとも、加齢の所為でなるのも事実です。
椎骨はコトバンクで次のように定義されています。
つい‐こつ【椎骨】 脊柱を構成する個々の骨をいい,脊柱はこの椎骨と椎間板とが一つおきに連結している。《中略》脊柱の上から順に頸椎7個,胸椎 12個,腰椎5個,仙椎5個,尾椎3~5個がある。 引用先 コトバンク 椎骨
背骨(脊柱)の椎骨は、上から「頸椎」7個,「胸椎」 12個,「腰椎」5個あります。
一番下の腰のあたりの5つの椎骨を、腰椎と言います。
腰椎の中も、「L4」と「L5」のあたりが腰痛に一番なりやすいという事です。
カイロプラクティックの先生に言われたのですが、この「L4」と「L5」は背骨の中でも一番頻繁に使われる場所ということです。
確かに、体をよく前かがみにしたり、後ろにそったして腰を常に動かしています。つまり摩耗させてしまうのですね。
椎間板ヘルニアのことをコトバンクでは次のように言っています。
椎間板の退行変性などによって線維輪の抵抗が弱まって断裂ができ,その部分から半流動体の髄核が脱出する状態をいう。 引用先 コトバンク 椎間板ヘルニア
「半流動体の髄核」と言っていますが、椎間板の真ん中にゼリー状の核になるものがあります。
椎間板の老化もそうですが、ヘルニアになるのは、もちろん重い物を持って、背骨に圧がかかり、その時に椎間板を押潰してしまったり、長年の重労働や、スポーツでなったりです。
出てしまった椎間板は自然に引っ込む性質のものではないですので、ずっと出っ放しです。自然治癒を待つのは、体がそれなりに「出っ張った状態」に慣れるまで何週から何か月もかかってしまう場合があります。
椎間板ヘルニアになりやすい人の特徴
椎間板ヘルニアになりやすい人は、腰を酷使する仕事の人や、お年寄り、骨や背筋が弱い人、またスポーツ選手もです。
- 重いものを持つ仕事
- 介護職など中腰での仕事
- 重量挙げなどのスポーツ
- お年寄り
- 骨粗鬆症でなる
などの人ですが、加齢でお年寄りになるとほぼ100%の人がなってしまうと言われています。
そのような自然な加齢だけでなく、仕事の特徴でなる場合もあります。
腰に負担がかかる仕事の人
腰を酷使する仕事で、運搬や介護職などで中腰の姿勢で重いものを持つのは腰に負担がかかります。
重いものを持つことで、長年かけて、椎間板ヘルニアを摩耗させていきます。
それで椎間板が押しつぶされてはみ出ます。最悪は仕事を変えないと改善がされない場合もあります。
お年寄り
長い間の生活で、椎間板はどうしてもすり減っていきますので、若い時よりはヘルニアになってしまうのは仕方ないことなのかもしれません。
顔にだってシワができるように、椎間板もいつまで若くありません。椎間板の老化で、ヒビのような状態になり、そこから少しでもゼリー状のものがでてしまうということです。
お年寄りの場合は、これといった予防がないのが現状で、整形外科に行っても痛み止めの薬を出してもらうくらいです。
閉経期からの骨粗鬆症のある女性
女性で閉経期(48歳位から52歳位)がくると、閉経期前からホルモンバランスが変わり、エストロゲンの分泌が少なくなります。
その影響としては、骨が脆くなります。背骨が脆くなると転倒したなどで骨折もし易いです。骨折すると微妙に骨周りの構造が変わって神経を圧迫してしまうこともあり、痛みになることもあります。
女性は、整形外科や婦人科の診断を受け、骨密度検査も行い、栄養士さんを紹介してもらい(病院には栄養士さんがいます)、バランスの取れた食事をし、運動も取り入れていきたいですね。
腰が痛くて悩んでいるときに、椎間板ヘルニアなのかどうかと思うと思いますが、次のような原因で腰痛となることがありますので、お伝えします。
椎間板ヘルニアの痛み止めと治療法
椎間板ヘルニアになると回復には時間がかってしまいます。ヘルニアになった場所にもよりますが、「坐骨神経痛」も椎間板ヘルニアで起こる症状です。
坐骨神経痛になるヘルニアの場所は、L4,L5,S1だそうです。これはカイロプラクティックスの先生から教えてもらいました。管理人の場合は、L4にヘルニアがあります。
この坐骨神経痛を起こす神経は、太ももから足の先まで走っている体の中で一番長い神経です。人によって出る症状が違いますが、太ももだけでなく、つま先まで痺れがきたりする人もいます。
管理人も坐骨神経痛になって3カ月の間、座ると太ももの後ろがずっと痛く座ることができませんでした。
ヘルニアの痛みがすごい場合は、勿論病院で
- 炎症鎮痛剤
- ブロック注射
- 手術
などの治療法もあります。それぞれは、整形外科の医師の判断でしょうが、管理者も、坐骨神経痛になった時に、ブロック注射をしたことがあります。
椎間板ヘルニアになっている場所をレーザーで探し、そこに注射を打ちます。するとその部分に直接抗炎症薬が働きかけますので、一旦は楽になります。
ただ、体全体に抗炎症薬が広がるので(患部に閉じ込めておけないです)、個人差もあるでしょうが、2,3日するとまた痛くなり、すごく効果があるとも言いきれないようです。
ブロック注射の他に、整体院で施術を受けるのも一つです。神経に触れている部分に空間を作って、神経を圧迫しないようにしてくれます。
施術を受けた日は痛みがなくなりますが、翌日また神経に触れて痛みがでてくるというものです。1日で良くなるというものでもありません。
また最終的にヘルニアが治らないようであれば、手術という手段もあります。ヘルニアになって、骨の摩耗が進行している場合でこれ以上回復の期待ができない場合は、骨と骨の間に人工的なものを入れて、ヘルニアが神経に触れないようにする手術もあります。
ただ、お年寄りであれば手術をすると体に負担もかかりますので、だましだまし歩くようにすると考える外科の先生もいます。管理人の母もヘルニアがありますが、高齢だと手術は薦められないことが多いようです。
管理人が椎間板ヘルニアになった経緯と回復状況
管理人の今までの椎間板ヘルニアになった経緯ですが、
1回目は重いベッドを持ち上げて、2回目と3回目は重い動作は関係がありませんでした。
ただ、2回目の時は仕事が忙しく、デスクワークでしたが、長時間勤務とひどいストレスがかかっていた時期でしたので、原因は運動不足とストレスだったと思っています。
ストレスがかかっている時期は、体が硬直していると感じます。ストレスと単純にバカにできないと思っています。
椎間板ヘルニアは回復までに時間がかかりますし、1,2週間で治ったことはありませんでした。
勿論椎間板がほんの少ししかはみ出ていなければ、痛みもない場合もあると聞きましたが、管理人の場合は、
- 最初の1,2週間は座っていて立ち上がる時も、歩いていても「ピリッ」がくる
- 地下鉄などを歩くのは特に大変で、階段の上り降りは休み休みでないと進めない
- くの字になってしか歩けなかったのが、2週間位である程度背中を真っ直ぐにしても歩けるようになる
大体1カ月位で回復していましたが、坐骨神経痛になった時は3カ月位かかりました。整体院や鍼治療も並行して行うのが良いと思います。
そして普段は、腰痛のサポーターをした方が良いです。外出時は特に杖と、サポーターなしでは痛みで歩くのが大変です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
椎間板ヘルニアの痛みがどのようなものかをご説明しましたが、もしピリッとした痛みが背中を走って、1週間しても痛みが引かないのであれば、椎間板ヘルニアになっている可能性があります。
そんな場合は整形外科で受診をすることをお薦めします。
椎間板ヘルニアは治るまでに時間がかかり痛みが長引くこともありますので、カイロプラクティックで施術を受けるのが良いと思います。
また施術の際にスキャンやレントゲンなどの画像を見てもらったほうが、先生もヘルニアの箇所がわかって良いですし、今後どのような運動をしていくのがいいのか相談できます。
勿論ずっと寝ていることも良くないのですが、動き次第ではみ出た椎間板が神経を圧迫してもっと症状がひどくなる場合もありますので、慎重に行動したいものですね。
若い方は腰痛ベルトをすると恰好が悪いと思うかもしれませんが、痛い間は腰を保護するための必需品です。
なるべく早く治るように、その間は重いものは持たない、長時間歩かないなどしていきたいです。
ご参考になれば幸いです。
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