管理人は50歳を過ぎて、人工股関節置換術を受ける事になりました。
人工股関節置換術に踏み切った理由は、痛みで50メートルを続けて歩けなくなったからです。
外科医を探して手術は成功しましたが、手術後が大変でした。
優秀な外科医にお願いできれば、手術は成功します。
しかし術後生活で、禁止体位をとることで脱臼となったり、再手術となったりしますので気を付けないといけないことが多々あります。
術後の痛みの中、どのような行動や姿勢を避けるべきなのか、感染などで気を付けないといけないこと、また傷口のリハビリもありますので、歩行問題となった点も含めて術後の経緯をお伝えします。
人工股関節置換術後のリハビリ
手術後の経緯を時系列でご説明します。

手術後当日
手術を受けるまでの経緯は別記事で書いていますが、手術は約2時間半かかり、終わって病室に運ばれるまで、手術室の隣の待合場所でストレッチャーの上で1時間位待期していました。
手術後すぐ病室に運ばないのは、目が覚めるまで待っているからだそうです。
目を覚ますと、他にも手術を受けた患者さんが何人か同じ待合室にいたのに気が付きました。
麻酔が合わなかったのか管理人は吐いて、1時間くらい苦しかったです。うつらうつらしながら病室へと運ばれました。
少しまた寝てそして起きたら、ずっきんずっきんと激痛がまず始まりました。
ここからですね、術後の大変さが始まりました。
手術の傷口も約18cmと大掛かりなものでしたので、痛みもずっしりと重いものがありました。
2日間の痛みと体の動きについていは、
- 体を動かすだけで痛い
- ベッドの上でトイレをするのに腰を上げると激痛
- 寝返りが打てない
じわ~っとした鈍痛が大体2日は続きました。看護師さんが、痛み止めの点滴を持ってきてくれて、毎回なくなる頃に交換しに来てくれました。
トイレは勿論ベッドの上でするのですが、腰を少し浮かすのですが、その痛みと言ったらそれは大変でした。
痛み止めは錠剤でもくれましたが、あまり効き目が無かったです。。。
しかし、2日すると痛みは動かない限り無くなりました。そして3日目くらいからは、普通にご飯も食べられるようになり、ベッドの上でトイレをするのに腰をあげても痛くなくなりました。
そうするとテレビは見れるし、ご飯は持ってきてくれるしで快適になりました。
手術後2日目
この人工股関節置換術をすると、手術後に血栓防止めの目的で、とてもきついソックスを履かないといけません。
『弾性ストッキング』というのですが、術後に一人で履くのは無理ですので、看護師さんが朝に履かせて、夜に脱がせてくれます。

それと、血管に血栓ができないように、血栓防止の薬を飲みます。
手術後3日目
3日目くらいから、ベッドから起きて、5メートルとなりのトイレまで行って自分でトイレができるようになりました。
でも、歩けるようになっても、この弾性ストッキングは看護婦さんが毎朝毎晩してれました、歩けるようになっても、自分で履くのは危険ですので気を付けてください。(^^♪ 脱臼する可能性があります。
4日目以降は、杖をついての移動もできるようになり、院内もあるけるようになりました。杖の使い方もリハビリの先生に教えてもらいました。
杖の使い方と歩き方
入院はたったの6日間でしたので、退院する前にリハビリの先生が、
- 階段の登り方
- 階段の降り方
を教えてくれました。
階段は、登り下りで手すりがあるかないか、行った先で違いますが、手すりがあれば、手すりをしっかりもって、登り下りをしないと危険です。
手すりを持っていない方の手で、杖をもってしっかりとゆっくりやりましょう。階段は上りより〚下りが怖い〛です。ゆっくりしないといけません。
傷口のガーゼの交換
入院は1週間でしたので、家に戻ってからは自宅に看護師さんが来てくれ、最初は3日に1回、2週間してから1週間に1回の割合で傷口のカーゼの交換にきてくれました。
看護師さんが、段々良くなってきているという事と、化膿もしていないから安心して良いと言ってくれました。
退院後も、痛み止めと、血栓防止剤の薬はもらっていましたが、痛み止めは飲まなくて大丈夫でした。
術後の脱臼のリスク禁止体位
術後禁止体位①弾性ストッキング
病院の部屋の中で歩けるようになったからといって、退院後、自分で普段の事ができるようにはならないのですね。。。
病院にいる間は、看護師さんが食事をもってきてくれていました。それに、病院ではベッドの高さがあるので、立ち座りが楽だったのですね(^^♪ トイレも便座が高いのでした。
家にもどると、いきなり現実で、トイレにいくのも杖移動です。普段の生活にもどるまでが大変でした。
できないことと、一人ではやっていけないことに、『弾性ストッキング』の着用があります。それで旦那さんに3週間履かせてもらいました。自分で無理をして弾性ストッキングを履くと、脱臼の危険があるそうです。
この弾性ストッキングは、医者によってどのくらいに期間、履いているかは意見が違っていました。
1か月と言う先生と、2か月と言う先生と意見が別れていましたので、リスクはとりたくなかったので、二か月間弾性ストッキングを履いていました。
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術後禁止体位②足は組まない
この弾性ストッキングの他に、もう一つの注意点があります。
足は組むな
ということでした。
勿論、イスに腰掛けている間は勿論ですが、眠っている間も足がクロスしたらいけないと言うことでした。
いくらなんでも、眠っている間は無意識ですし、知らないで足を組んで眠ってしまうこともあると思いましたので。
太ももにクッションを挟んで、足を組まないようにして眠りました。
手術をして二か月の間は
- 弾性ストッキングを着用
- 足は組まない、横座りやあぐらはしない
ということです。
そして、一か月してからやっと外に散歩に出かけました。散歩時間は20分位です。少しずつですね。焦らないでゆっくりリハビリをしましょう。
術後禁止体位③しゃがまない
入院中は看護師さんがシャンプーをするのを手伝ってくれましたが、家に戻ってから、洗面台でうまくシャンプーができなくて、一度浴槽の前に座ろうとして膝をついたら、もう立ちあがれなくなりました。
結局旦那さんに起こしてもらったのですが、一人なら、髪の毛は1週間でもドライシャンプーをして、大丈夫になるまでじゃがまない方がいいです。
へんな立ち方をすると脱臼してしまいます。
それと、和式トイレの場合も、しゃがむと危険ですので、かぶせて洋式トイレにできるのがありますので、手術をする前に準備をしておくことをおすすめします。
術後禁止体位④畳で布団は避ける
そのほかに、家にベッドがない方は、レンタルでベッドを借りる方が良いです。
手術をする前は、あまり予測がしにくいですが、術後は本当に動きが限られて、踏ん張りがききませんし、踏ん張ると脱臼する可能性があります。
レンタルベッドは、病院のソーシャルワーカーさんに相談するれば、どこで借りられるか教えてくれるはずです。
たたみの上の布団で、脱臼した話も聞いたことがありますので、手術をする前に準備をおすすめします。
術後禁止行為⑤歯の治療でできないこと
人工関節置の手術をする前に、歯の上下のレントゲンを撮って、歯周病の検査をしました。
それで、外科医が全部チェックして、手術ができるかを見極めるましたが、感染症は術後もありえます。
歯が痛くなることもあるかと思いますが、メスを使う治療は厳禁だと言われました。
歯ぐきを切り開いて、歯ぐきの治療などをすると、手術後に感染するリスクがあるということです。
こおいうのは、患者さんが全て、丁寧に教えてもらえない可能性があると思いましたので、書きました。知っていると思って、言われないことが多いと思います。
3か月のリハビリの期間中に、会社にも行けないし、その間少し歩けるようになったから近所の歯医者さんへ治療をしたいと思っても、ダメです。
感染症は怖いですよね。せっかく手術をしたのに、やり直しになる可能性がありませす。
術後禁止行為⑥リハビリを頑張りすぎない
会社へ復帰するのが頭にありますので、早くよくならないといけないと思って、リハビリを頑張ろうと思います。
しかし、頑張りするぎると、脱臼したり、手術した人口関節がずれたりすることがあると外科医に言われました。
リハビリで無理にする場合があるようで、1回だけでも、無理をするとあっけなく、脱臼してしまうことがあるそうです。
それで、私の外科医の先生から、特別なリハビリはしないようにと命令されました。
こおいう場合は、だれを信じていいのかわからない時があると思います。
杖2本で買い物をするときの注意点
普段なにげなくしている買い物ですが、スーパーの買い物を両手で杖をつきながら、するのはかなり大変です。
誰かが横にいて手伝ってくれるのならいいのですが、一人で
- かごを持って
- 杖をついて
です。
一度に大きいものは勿論買えませんし、小さくても、片手に杖、片手に少しのもので買い物籠さえ持てません。
そんなときは、宅配サービスが、誰かに付き添ってもらえないと、うっかり転びでもしたら大変です。
術後1年後に倒れたときにしたこと
術後全て順調だったのですが、1年した位に、立っているときに、腰のあたりが「ふら~っと」して、バランスを崩して倒れた事が一度ありました。
その時は何かなんだかわからなくそのまま過ごしたのですが、3週間位してまた駅のプラットフォームでまた、バランスを崩して、へなとしゃがんでしまいました。
2度もこんなことがあって、すぐに外科医に診察を申し込んで、このような状況はなかったのか質問をしたのです。
そうすると、「事例はない」と言われ、レントゲンも見る限り異常は見受けられないということでした。
それで何か腑に落ちなかったので、他の内科医や、リハビリの先生のも問い合わせたのですが、事例はなかったのです。
それで、道を歩いているときに倒れないように心配なときは、また杖を突いて歩いていました。
ところが、リハビリの先生で良い先生がみつかり、相談してみると、筋肉の問題と言われたのです。筋肉組織が以前のようになっていなく、それで倒れる可能性はありうるということでした。
それから早速、傷口のリハビリを行ってもらったのです。
傷口は全体で18cmありますので、その上にポマードを塗って、その上から吸引タイプの直径が3cm位の丸いものを、滑らせていきます。
このリハビリはともて痛いです。傷口が固まって硬直していますので、他の皮膚の組織のようであれば痛みはありませんが、傷口の部分は、固まって動きが悪いので痛みがあるということでした。
この吸引と、全体の傷口の上のマッサージを行いました。このマッサージと、足の付け根の動きをよくする運動をしてもらったら、ふら~っとするのがなくなりました。
まとめ
管理人は約1週間(正確には6日)の入院でしたので、家族がお見舞いに来てくれて優しかったので、鬱になる事もありませんでした。
今年で人工股関節置換術後6年が経過しました。今でも傷跡が18cm残っています。
リハビリは担当の医師により、リハビリ運動を整骨院で特別にした方が良いか意見が違いました。
必要以上のリハビリをする事で脱臼する場合もあるらしく、私の先生は日常生活ができることが「リハビリ」という考えでした。それで退院後は特に整骨院で特別な運動はしませんでした。
傷の痛みは、最初の2年は傷口が冬はなんとなくすっきりしなかったのですが、4年目くらいから、湿気があってもなにも無くなりました。今は、適度な運動をすることにはしています。
また、人工股関節置換術の後は、本体の骨がもろくならないように、骨量にも気を付けたカルシウムを意識した食事を心がけています。
手術を受ける前は勿論不安もあると思います。管理人も随分不安でした。そして術後はもっと大変でした。
1週間で退院したら、畳の上での寝起きは避けるべきと思います。
折角手術が成功しても術後で治りが決まると言いますので、クッションと弾性ストッキングで頑張ってくださいね。