ババオラムはラム酒を使ったデザートです。
その上にシャンティのクリームを飾っていることが多いですが、サバランとも言わることがあるのです。
それも形がいくつかあり、大型のものから、小型のものまで、それでついている名前も違っています。
サバランという名前もききますが、ババオラムとサバランは違います。
では早速ババオラムの起源から、サバラン(サバランオラム)との違いも一緒に見てみましょう。
ババオラムとサバランオラムの違いと形の違い
ババオラムを食べたいと思って、ケーキ屋さんへ行くと、サバランと書かれていて、「あれ?なんでサバラン?」と思ったことはないでしょうか。
自分ではババオラムを食べているつもりなのに、サバランってなんなのと不思議に思います。
この二つの違いはスポンジ型の大きさの違いです。
ババとサバランもどちらも型に入れて焼きます。ババ生地の素材はサバラン生地と一緒なのですが、型の大きさが違います。
【サバラン型】
ババを大人数で食べるときには、サバラン型で作ります。直径が20㎝とか30㎝くらいのものです。
【ババ型】
こちらのような直径が短いのをババ型と言います。でもサバラン型と書いているので、混同してしまいそうですが、こちらはババです。
サバランオラムと、ババオラムの違いは、同じドーナツ型で作っても、一人用か大人数用に作るかの違いで、生地の材料は一緒です。
ババオラムの形
ドーナツ型の直径の違いで、サバラン型とババ型になっています。 これはらはオーソドックスなババオラムです。
こちらも、ババオラムですが、丸型ではなく、細長のババオラムです。 ケーキ屋さんで買うとこんな素朴なものです。
また、レストランでなら綺麗なシャンティイクリームがついてきますが、
たっぷりとラム酒を含んでいますが、テーブルでさらにラム酒をかけてたべることが多いです。
サバランの形
サバランは、大型のサバラン型でやいたスポンジをカットして一人分ででてきまます。
これは、マーブルの、マルブレというサバランです。
では、ババオラムの起源をみてみましょう。
ポーランド王と関係があり、パリにストーレーというパティスリー店があります。
ババオラムの起源とポーランド王とストーレー
ババオラムの起源には色々な説がありますが、一つの説によると18世紀の前半に、ポーランド王のスタニスラス・レスジンスキーがこのババオラムを偶然に作ったと言われています。
起源が古いお菓子で、今では、その美味しさでフランスでもレストランのデザートとしてメニューに入っていますし、イタリアでも人気のお菓子になっています。
ストーレーとババオラム
このスタニスラス・レスジンスキー王はルイ15世の義理の父で、フランスの東部のナンシーにいた時に、アルザス地方のお菓子のクグロフを食べたものが発祥と言われています。
食べたクグロフが乾燥していたので、トーカイという白ワインに漬けて柔らかくしろと料理長の二コラ・ストーレー(Nicolas Strohrer)に命じて作らせたのが始まりということです。
それから白ワインのトーカイの代わりにラム酒が使われるようになったということです。
その他の説は、トーカイワインではなくマラガワイン( Malaga)にクグロフを浸したともいわれています。
クグロフはもともと、クリスマスの時期に作り食べられていました。
ポーランドではイースターの頃に食べるお菓子があり、バカ(babka)と言います。クグロフに似ていますが、バカは中に干しブドウながは入っていません。
パリの老舗のパティシエ店ストーレー
ポーランド王の料理長ストーレーがパリでパティスリー店を開きました。 それがストーレーです。
こちらのお店は歴史建造物に指定されています。
ストーレー(Stohrer)は、1730年に作られたパリで一番古いケーキ屋さんです。
元祖のババオラムだけあり、ババオラムも種類があり、この日はババのシャンティイクリーム載せを買ってきました。
味は繊細です。また、ババオラムの他に、アリババがあります。
アリババはあまり知られていませんが、ババ生地にクレームパティシエールを乗せたケーキです。
ラム酒づけのババ生地とクレームパティシエールのマッチングは、このアリババだけです。
ストーレーにはババオラム以外にもいろいろおいてあります。
ケーキの箱もオシャレです(^^♪
まとめ
ババオラムとサバランの違いをまとめました。
違いはありますが、どちらかというと、サバランででてくることはあまりないです。
ラム酒を使うと、子供が食べられませんので、小型のババオラムが多いのですね。
実際、ババオラムを出すときに、テーブルまで持っていきお客さんの前でラムをかけて出しますます。
フランスのロック歌手のジョニー・ハリデーさんはババオラムが大好きだったそうです。
ババオラムのシャンティイクリームとの相性はバッチリで、上のオレンジが添えてあったりで、いかにもおいしそうです。
パンペルデゥは、こちら記事をご参照ください。