アペリティフ(食前酒)は、「とりあえずビール」と注文するみたいな「とりあえずアペロ」です。
そんな食前酒にはどんなものがあるのか、家飲みにはどうするのがいいのでしょうか。 意味も一緒に見てみましょう(^^♪
アペリティフの種類
アペリティフはアペロと言っていますが、白ワインでも甘い白ワイン、それからシードルに色をつけて、それからシャンパンなどあります。
1.アペリティフ、シードル(綺麗系)
シードル(リンゴ酒)は、ブルターニュ地方のクレープを食べる時に、わき役で出てくる飲み物です。 普通ならクリーム色ですが、カシス液を入れて、シードル・ロワイヤルにすると綺麗になります。
普通は、このようなシードルを大きいグラスで飲みますが、グラス次第で綺麗になります。
こんな細長の感じのグラスで、カシス液を入れるとかなりおしゃれですね。
「シードル・ロワイヤル」の出来上がりです。
シャンパンにもカシス液を入れると、「キール・ロワイヤル」になり、同じ要領です。
【カシス液】
【シードル】
カシス液は、コーヒースプーン2杯くらいが目安です。
2.アペリティフのキールとキール・ロワイヤル
ピンクにすると綺麗なので、白ワインにもカシス液を作るのですよね。
「キール」は、正式にはブルゴーニュのアリゴテという白ワインにカシス液をいれたものです。
【アリゴテ】
それと、「キール・ロワイヤル」はシャンパンにカシス液を入れたものです。
シャンパンにするときは、気泡がでてもっと綺麗です。
3.アペリティフのクレモン
クレモンは発泡酒の一種類です。
シャンパーニュ地方以外の地域で作ったものは、シャンパンと命名でき、それ以外は、発泡酒(ムスーといいます)です。
その中で、ロワール川のクレモンが一番有名ですが、アルザス地方でも作っています。
クレモンの値段は、高くなるとシャンパンと同じ位になりますが、普通は3分の1位です。このクレモンはロゼクレモンで、カシス液をいれたのではなく、作る段階でロゼにしてあります。
シャンパーニュ地方に、「ビスキュイ・ローズ」といって、ピンク色をしたサクサクとしたビスケットがあります。
パーティーとか、友達を呼んだときなど、「おっしゃれ~」な演出ができます。
このビスキュイ・ローズ・ドゥ・ランスは(Biscuit rose de Reimsランスのローズ色のビスケットの意味)は、フランスのランス市にある歴史があるフォッシエで作っています。
4. アペリティフのシャンパンのロゼ
シャンパンはなんといっても、アペリティフには人気ナンバーワンの飲み物です。
値段が高いのは、泡が繊細でのど越しが良いのと、後に舌に苦みが残りません。
シャンパンは白というかクリーム色のブリュットもありますが、ロゼのピンク色もあります。 このロゼは、カシス液を後で入れているのではなく、作る段階からロゼ(ピンク色)です。
5. アペリティフのシャンパンのブリュット
色目がついていなくとも、それだけ美味しいのがシャンパンですね。
シャンパンがアペリティフで一番愛用されるのは、その安定した味です。飲みごしが良いです。
このクープ型(平べったい)ので飲むと、もっと美味しいです。
フランスでは、クープで出てくるのは稀です。こちらのフリュートに近い細長のグラスででてきます。
6. アペリティフのショーム
アペリティフは、キールやロゼを一番のむと思いますが、甘めワインもオススメです。 ショームは甘口のワインで、ロワール川の「コトー・デュ・レイヨン」という地域にあります。
ロワール川はボルドーにくらべて、日射量も少ないのと、日差しも強くないので、それ程甘くなりません。そこが上品です。
コトー・デュ・レイヨンで甘口のワインが出ていますが、ショームがそのなかでもバランスが取れていて上品は味で優勢です。
甘め控えめで、食前酒をという方にはピッタリです。ただ値段が高く、フランスでも一本
30ユーロはしてしまいます。 甘口 コトー・デュ・レイヨン ショーム
7. ワインの食前酒のブランケット・ドゥ・リムー
それと、発泡酒でブランケット・ドゥ・リムーというのがあります。 私結構このリムーが好きで、リムーまで行くとまとめ買いをしてきます。
シャンパンはどちらかというと辛口ですが、このブランケット・ドゥ・リムーは甘口になります。飲み口は、はちみつやリンゴの風味があります。
発泡酒で自然なリンゴの味覚を感じるのは、このリムーだけです。
一押しのおしゃれな発泡酒です。
ブランケット・ドゥ・リムーは、値段も本当に手ごろなのが良いですね。
アペリティフのおつまみ
フランス語で、「アペリティフ(apéritif)」は、食欲をそそるという意味ですが、アペリティフとは言わず、省略して「アペロ」と言っています。
テーブルに座って食事を始めるときに、「ボン・ナぺティ(bon appétit)」と言って、直訳すれば良い食欲ですが、まさに、食事を美味しくいただくために、飲み物でまずスタートです。
アペリティフを楽しむ習慣は、フランスは勿論ですが、ラテン系の国で定着しています。
アペロは、外で一杯飲んでから家で食事をするってのもありなんですよね。 今年、日本へ帰って、おかきを買ってきて、外のカフェでおかきとアペロをしていました。
夏は特に、白ワインやロゼで楽しめますし、テーブルに座って、一人でも、友達となんとかくおかきの袋を開けても楽しめますよね。
食パンにリエットやパテをのせて、アペリティフもいいですね。